『二流小説家 シリアリスト』
売れない小説家の赤羽一兵(上川隆也)の元に、死刑囚で連続猟奇殺人犯の呉井大悟(武田真治)から、告白本を書いて欲しいと依頼が。
死刑が確定しているとはいえ、供述をコロコロ変える呉井の事件には、謎が多く残されていた。
名を売るために引き受けたい赤羽に、呉井は面会室で条件を出す。
呉井の元にファンレターを送ってくる女性の中から、彼が自ら選んだ3人と、呉井との官能小説を書けというのだ。
さっそく取材に向かう赤羽だが、その先々で呉井と同じ手口の殺人事件が発生し‥‥。
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上川隆也さん、映画初主演なんですって。意外だ。
数々のミステリー小説の賞を受賞した、デビッド・ゴードン氏の作品を映画化。
とにかくもう、武田さんのサイコ芝居が凄かったですね。
いや~、この異常者!(誉め言葉)
武田さんが演じる、全てを見透かしたような、人を食った態度の猟奇殺人犯は、見てると背筋が寒くなりましたよ。
でも、あんなに面会室で大声だしていいの?
もっと厳しいところやと思ってましたけど。
むっ!となりながらも、全然止めない警官(?)に違和感を感じてしまいました。
そしてストーリーは。
真犯人は呉井以外なのでは?
と臭わせながら、徐々に進み。
ついに新たな殺人事件発生。
もちろん、刑務所にいる呉井なわけはなく。
さて、事件はどう展開して行くのでしょうか。
次々起こる新たな展開に、僕はグイグイ引き込まれて行っちゃいました。
そしてラストは。
出てきた伏線は、全て回収してくれてたんですけど。
なんかこう、腑に落ちないところが。
あの人が犯人って、ちょっとな~。
時間的に、無理があるような‥‥。
人間の首を切るって、きっとめっちゃ大変ですしね。
(呉井は全ての死体の首を切り、その首が出てきていない)
やっぱり、こういうミステリー系の作品は、最後に「スカッ!」としたいですもんね。
なんかちょっと、ところどころ「モヤッ」が残ってしまいました。
全然、全然関係ないですけど、劇中のテレビに、我々飛石連休が映っておりました。
びっくりした!
スクリーンの端っこに半分だけ映ってるテレビで、相方しか映ってないし、ピントも合ってないけど。
声が聞こえて来た瞬間、「あれ?」と。
自分の漫才を、映画の中で見るって、なんか不思議な感覚。
しかもそこ、ちょっとキーになる部分やったのに、自分に驚いてセリフが頭に入って来なかったっていう。
あかんやん!笑
ちなみに、同じ事務所のエルシャラカーニも、声だけですけど20秒ほど聞こえてきました。
多分、「大爆笑サンミュージックGETライブ」のDVDかな。
適当にあったやつを使ってんのかなと思ったら、ちゃんとエンドロールに名前が出て来て嬉しかったっす。
ってことは、事務所は知ってたんよね?
いや、教えてよ!そういうの!観たいし!
☆個人的見どころ
・サイコな武田さん
・そして犯人は?
・飛石連休(笑)