『モネ・ゲーム』
美術学芸員のハリーは、モネの絵画「積みわら」の贋作を用意。
カウガールの相方・PJと共に、大金持ちのシャバンダーをカモに、贋作詐欺を目論む。
ところが、PJは計画通り動かず、トラブルの連発。
さらには、シャバンダーが雇った鑑定士も登場。
100%成功すると思っていたハリーの計画は、思わぬ方向に転がりだし‥‥。
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「英国王のスピーチ」コリン・ファースと。
今やラブコメの女王、キャメロン・ディアスの共演です。
「貴族泥棒」というコメディのリメイクだそうです。
しかも脚本が、あのコーエン兄弟!
でもなんか、さすがのキャメロン・ディアスも年を取ったなぁという印象で。
顔がシワシワしてきた‥‥
ちらっと見えた時の、体の引き締まり方は半端なかったですけどね。さすがハリウッドスター!
とは言え、さすがに若くキャピキャピした役は、ちょっともうしんどいかも、と。
表情や立ち振る舞いなんかは、さすがの安定感ですけど。
キャメロン・ディアス自身ではなくて、ちょっと今回の役に無理があったのかなあ。
そして、肝心のハリーがバカすぎで。
とても、何億もの詐欺を目論んでる男に見えないというか。
「ちょっとドジ」くらいが心地いいのかなと思って観てたんですけど。
「かなりバカ」なんですよ。
笑えるっちゃあ笑えるんですけど、その分、かなり緊迫感の部分が薄れてしまったような。
結局、騙す側のハリーとPJ、騙される側のシャバンダーの全員がバカっていう。
なんぼコメディでも、騙す騙されるの部分のヒヤヒヤする部分は欲しいですもんね。
あまりバカすぎると、どうしてもその駆け引きが安っぽく見えてしまうので。
笑えるところはいっぱいあったんですよ。
終盤くらいになって、バタバタッと意外な展開もあって。
「おおっ!」なんて思える部分もあったのですけど。
コメディとシリアスのバランスを楽しみたかったのですが、全体的に緩さが勝ってしまっていた印象でした。
☆個人的見どころ
・パンツの紳士
・鼻パンチ
・日本人グループ