クドカンさん監督・脚本!


『中学生円山』

幼い頃から妄想ばかりしている、中学二年生の円山克也。

今は、自分で自分のちん○を舐めれるようになるため、自主トレと称してストレッチを欠かさない毎日。

ある日、団地の上の部屋に、風変わりなシングルファーザー・下井(草彅剛)が越してくる。

同時期に、近所で殺人事件が発生。

円山は、下井が殺したのではないかと、妄想を膨らませて行く‥‥。


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大ヒット中の朝ドラ「あまちゃん」の脚本も手がけている、宮藤官九郎さんが脚本・監督です。

監督をされるのは、2009年の「少年メリケンサック」以来だそうです。


中学生男子といえば、妄想力の塊ですから。

中二病という言葉も、すっかり浸透してますしね。

「ちん○(別に伏せたくないけど、アメーバが表示しなくなると嫌なので)を自分で舐めれるかどうか」

なんて、誰もが一度は試み、少なからず努力する同級生も現れたりして。

他にも、中学時代の自分を思い出すような妄想の数々に、ついつい笑っちゃいました。


そしてこの円山少年は、その妄想というか、果てしない夢を、現実にするべく努力をするのです。

するとある日、背骨と脳に電流が走り、その瞬間、妄想の世界にどっぷり浸ってしまう体質に。


その妄想への浸りっぷりが、前半の軸で。

そして妄想と現実の狭間の崩壊が、後半の軸。

なのですが、その現実部分に、僕はどうにもリアリティを感じられなくて。


特に体育館のシーンなどは。

大事件ですよ、あれ。

バカバカしすぎるテンションは好きだったんですけど。

ハイテンションなコメディのままで行くなら、それも受け入れられたのかもですけど、後半からちょっと温度が変わるもんで。

どう観ていいのか、僕は戸惑ってしまいました。


草彅さんは、得体の知れない役が本当にお上手ですね。

バラエティなどでお見かけする、「明らかに良い人」なオーラはどこに行くのやら。

「真っ直ぐな目をした、ちょっとおかしい人」

を、他に誰ができるのか?くらいに怪演されておりました。


円山役の平岡拓真さんも、お尻丸出しの熱演でした。

これを観た同級生に、学校で変ないじられ方しないか、おじさんは心配になってしまいましたよ。笑

ヒロイン(?)の刈谷友衣子さんは美少女っすなあ。

と言うか、もう大人の顔ですもんね。

将来が楽しみな女優さんでございます。


最後に、何でか分かりませんけど。

中学生!円山!のポーズは、ちょっとマネしたくなるなあ。



☆個人的見どころ

 ・韓流電器屋

 ・エンケンさん熱唱

 ・ウンババウンバ