『君と歩く世界』
金も職もないシングルファザーのアリは、幼い一人息子を連れ、姉を頼って南フランスのアンティーブへ。
過去の格闘経験を生かし、ナイトクラブの用心棒として働くことに。
そこで知り合ったのは、セクシーな服を着て、男と喧嘩をしていたステファニー。
彼女は実は、観光名所マリンランドの、シャチの調教師だった。
しかしある日、ショーの最中の事故で、ステファニーは両足を失ってしまい‥‥。
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両足を失ってしまったシャチ調教師と。
人生のドン底から這い上がろうとするシングルファザー。
これは、名作「ソウル・サーファー」と「最強のふたり」と「リアルスティール」を足して、さらに恋愛要素を加えた作品か!?
と、勝手にハードルを上げてしまっていたのですが。
いや~、これがなんと、重い重い映画で。
とにかくもう、アリがとんでもないクソ野郎なんですよ。
子供なんか放ったらかしなくせに、怒る時は感情的に怒鳴り散らし。
完全に邪魔者扱い。
仕事選びも適当。女関係も適当。
エロそうなことは最優先。
そんな適当な行動が自分の首を絞めることになり、物事がどんどん悪い方向に進む悪循環‥‥。
観てて辛かったです。
ステファニーは、そんなアリのどこに惹かれたのだろうか?
ワイルドなところか?
欲望のままに生きているところか?
ただでさえ、両足を失ってドン底くらいに落ち込んでいるでしょうに。
確かに一緒にいると、刺激はあるでしょうけど。
なんか、不思議な関係の2人でしたな。
そんなアリなので、良い感じなラストも、なんか腑に落ちず。
邦題・宣伝の雰囲気と、実際の中身がだいぶ違ったのもあるかもですが、僕はモヤモヤが残ってしまいました。
☆個人的見どころ
・不思議な2人
・寄ってくるシャチ
・てぃんてぃん