キーラ・ナイトレイ!



『アンナ・カレーニナ』
19世紀末、帝政末期のロシア。
社交界の華であるアンナ・アレーニナ(キーラ・ナイトレイ)の、政府高官である夫カレーニン(ジュード・ロウ)への愛情は冷め切っていた。
ある日、若き将校ヴロンスキーと出会ったアンナは、一目でお互いに惹かれ合う。
最初は自制心を働かせていた彼女だったが、舞踏会で再会した時、お互いの感情は爆発。
アンナは全てを捨てる覚悟で、ヴロンスキーとの愛に身を投じるが‥‥。

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ロシアの文豪トルストイの、代表作の実写化です。
いや~、壮大なスケールでしたよ。

衣装も豪華、セットも豪華。
とにかくもう、映像がきれいで。

あと、場面転換が本当に凝っててオシャレ!

いちいちドキドキで、見惚れてしまいました。

僕がなにより好きだったのは、舞踏会のシーン。
社交ダンスって、エロいんですね。
最近のテレビでたまに見る、芸能人の社交ダンスって、比較的スポーツライクじゃないですか。
でも、この映画のそれは、すごく官能的で。

特に、アンナとヴロンスキーが、初めてダンスを踊るシーンが、もう。
公開セッ○スに近いくらいのエロさでしたが、同時にとても美しく。
いや、別に服を脱いだり、まさぐりあったりしてたわけではないんですよ。
まわりにたくさん人がいるのに、どっぷりと自分達だけの空間に浸っている感じが、とても激しく美しく、そしてエロく描写されていて。
大袈裟ではなく、このシーンだけでも、また映画館で観たいくらいです。
素晴らしかったな~。

ただ、ストーリー的には、あまり入り込めず。
どうしてもアンナに感情移入できなくて。
結局、お嬢様の無い物ねだりじゃないのかいと。
手に入りにくいものは、どうしても手に入れたくなって。
いざ手に入ったら、またさらに上の要求を繰り返すという。
まわりにそれを止めきれる人間がいなかったのも、彼女の暴走に拍車をかけた一因なんでしょうか。
なんか、僕は終始モヤモヤしてしまいました。
ないがしろにされた、ヴロンスキーの元カノもかわいかったのに!

女子は好きそうですね。
華やかな表舞台と、その裏にある泥沼の恋愛模様。
そのテイストだけ取り上げると、エロ系の昼ドラに近いものがありますけど。
今も昔も、女子は禁断の恋に燃えるんすな~。


☆個人的見どころ
 ・アンナとヴロンスキーのダンス
 ・意地悪な社交界
 ・そしてアンナは…