タランティーノ監督!
『ジャンゴ 繋がれざる者』
1859年、アメリカ南部。
黒人奴隷のジャンゴは、鎖に繋がれて売られて行く途中、ドイツ人歯科医シュルツに救われる。
彼は、歯科医とは表向きの顔で、実は賞金稼ぎを生業にしていた。
ジャンゴの素質を見込んだシュルツは、2人で組んで仕事をすることに。
そんなある日、ジャンゴは、かつての雇用主に、妻と生き別れにされてしまったことを告白する‥‥。
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タランティーノ兄さん、3年ぶりの監督作品です。
う~ん、良かった!
昔の大作映画を観ているような。
それでいて、タランティーノっぽいハチャメチャな演出たっぷりで。
まあ、監督自身のチョイ出シーンが一番ハチャメチャでしたけど。笑
シリアスとおふざけのバランスが絶妙なんですよね。
おふざけ多めで進むのかと思いきや、だんだんシリアス寄りに引き込まれて行き。
と思いきや、急におふざけな部分を入れてきたり。
2時間40分くらいあるんですけど、すっかり翻弄されてしまいました。
ストーリーがこれまた無骨な男の物語で。
人種差別がピークだった頃のアメリカ南部で、ひょんなことから生まれた、黒人と白人の友情。
シュルツには、そこまでしてジャンゴに肩入れする必要はなかったのかもしれませんが。
一途に妻を想い、どれだけ酷い仕打ちにあっても光を失わない彼の目に、何か惹かれるものがあったのかも。
そんな二人の奇妙な関係が、何とも男くさく魅力的でした。
ジャンゴ役のジェイミー・フォックス。
シュルツ医師役のクリストフ・ヴァルツ。
残虐な農園主キャンディ役のデカプリオ。
そしてキャンディの執事役のサミュエル・L・ジャクソン。
この4人がそれぞれ良いんすな。
ジャンゴ・シュルツのコンビはもちろんグーなのですが。
そこにキャンディと執事の極悪コンビが‥‥。
この4人の絡みの緊迫感がたまらなかったです。尻汗びっしょり。
そんなわけで、今回もタランティーノ節を堪能させていただきました。
ちなみにクリストフ・ヴァルツは、このシュルツ医師役で、アカデミー賞の助演男優賞を受賞したそうです。
イイネ!をクリック!(心の)
☆個人的見どころ
・ジャンゴの生き様
・奥様の死にっぷり
・Dは発音しない!