『ふがいない僕は空を見た』
高校生の卓巳(永山絢斗)は、助産院を営む実家で母と二人暮らし。
そんな卓巳は、偶然出会ったあんずと名乗るアニメオタクの主婦・里美(田畑智子)と、コスプレセックスを求められる日々。
里美は、孫の誕生を執拗に求める姑と、頼りない夫との暮らしに疲れ、卓巳との関係だけが心の拠り所だった。
一方、卓巳の友人・福田は、痴呆症の祖母と二人暮らしで、明日さえ見えない貧しさに絶望を感じていて‥‥。
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どんなに良い人に見えても、一枚めくりゃあ後ろめたい部分はあるんだと。
他人に知られたくない、汚い部分はあるんだと。
その汚れが表に漏れた時、人はどうなるのでしょうか。
そして、どうするのでしょうか。
そんな、観ているこっちも気が気じゃなくなるような状況が、生々しく描かれておりました。
そりゃあねえ、誰しも人に知られたくない闇の部分はありますから。
逆に、そういう部分があるからこそ人間じゃないか!
生きてるってそういうことだ!
いや、そこまで込み入った話をする気はないんですけど。
一見、イケメンでモテて、親との関係も良好に見える高校生・卓巳や
きれいな一軒家に住み、趣味にさく時間もたっぷりある、比較的恵まれた環境にいるように見える主婦の里美も
人には言えないストレスを抱え、そのハケ口を日々求めているわけですな。
アホやな~と思いながらも、全てが他人事とは感じられないリアリティがありましたよ。
でも、卓巳の目線、里美の目線で描かれているまでは、ググッと引き込まれたのですが。
途中からガラッと、福田の目線に変わりまして。
さすがにそうなってくると、ちょっと目線が散らばりすぎた気が。
僕としては、その辺をうまいことバラけて交えつつ、最後まで引きつけてもらいたかったです。僕はですよ。
田畑智子さん、ぱいおつも出しての体当たり演技でしたね。
いや~、ほんとえろい。もちろん誉め言葉ですよ!
大きな劇場ではないですが、ほぼ満員の客席が、生々しいエッチを食い入るように観ている状況を冷静に考えると、恥ずかしいような笑っちゃうような、何とも言えない気分でした。笑
☆個人的見どころ
・えろいエッチ
・それぞれの闇
・そして卓巳は‥‥