R-15!
『悪の教典』
蓮実(伊藤英明)は、生徒から「ハスミン」と呼ばれ慕われる高校の英語教師。
学内で起っている集団カンニングの防止対策などにも積極的に案を出し、同僚の教師からも信頼されていた。
しかし、そんな蓮実の、完璧すぎる青春教師ぶりを逆に怪しむ物理教師の釣井は、彼の過去を調べだす。
すると蓮実が以前勤務していた学校で、集団自殺事件が起こっていたことが判明。
果たしてその事件に、蓮実が関係しているのだろうか‥‥。
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貴志祐介さんのベストセラー小説を、三池崇史監督が映画化。
三池監督のバイオレンスな部分が全開でしたね。
とても「忍たま乱太郎」と同じ監督とは思えない!笑
伊藤英明さんは、「海猿」シリーズに代表されるように、熱血漢な役のイメージが強いですから。
この映画の序盤のような、熱血青春教師は、まあお手の物なんでしょうな。
実際、それだけで1本撮れるんじゃにかと思うほどのハマリ役でしたし。
だから見どころは後半で。
眉一つ動かさず、何の躊躇もなく、自分の受け持つ生徒たちを殺していくその姿。
本当に背筋が凍りましたよ。
命乞いをしようが、何をしようが、一人ずつ順番に、確実に命を奪われてしまうんですから。
ある意味、キ○○イが「わーっ!」って言いながら刃物を振り回して走ってくるより怖いかも。
いや、そっちも怖いか。
生徒役の役者さんたちも熱演で。
染谷将太さん、二階堂ふみさんは、「ヒミズ」の名コンビですし。
林遣都さんは実績も十分の、若手俳優のホープですしね。
他に役者さんたちも含め、信頼されている先生の、突然の裏切りに狼狽える姿で、緊迫感が何倍にも増してましたよ。
僕の好きな山田孝之さんも教師役で出ていたんですけど、結構なチョイ役だったのが残念でした。
終盤のキーマンになるのかもと思っていたので。
ですが、後半がただの殺戮ゲームみたいになってまして。
横に座ってたカップルの女性は、何度も顔を背けていましたし。
カップルで観る映画ではないかな~。
生徒たちからの逆襲なども期待して観ていたのですが。
ただただ、ハスミンの異常性=伊藤さんのサイコ芝居だけが際立ってしまっていたような。
きっと原作を読めば、もっとその惨劇の中にもドラマがあったのかもですけど。
映画ですから、時間の制限もありますしね。
ちょっと「バトルロワイヤル」の映画と小説の違いを思い出してしまいました。
そして、ラストのメッセージ。
あれは何を意味していたのでしょうか。
ひょとして、続編‥‥?
☆個人的見どころ
・サイコ英語教師
・根暗物理教師
・変態体育教師