『黄金を抱いて翔べ』
幸田(妻夫木聡)は、古い友人・北川(浅野忠信)から、ある計画を持ちかけられる。
大阪のとある銀行の地下にあるという、240億円相当の金塊を強奪しようというのだ。
2人は、爆弾のプロフェッショナルやエレベーター技師、システムエンジニアなど、必要なメンバーを徐々に仲間に加える。
しかし、計画が進むにつれ、数々の問題が発生。
それでも計画実行の日は、少しずつ近づいてきていて‥‥。
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原作は、日本推理サスペンス大賞にも輝いた、高村薫さんのデビュー小説だそうです。
それを、あの井筒監督が映画化。
いや~、迫力ありましたよ、かなり。
「そんな無茶な」
と思うような作戦を、少しずつ現実のものに近づけて行きつつ、次々降りかかる予想外のトラブルに対処。
それがまた、金塊強奪なんて実行に移せるのかい?と思うほどのトラブル続出で。
作戦実行の前から、もちろん作戦に入ってからも、ずっと下っ腹に力が入りっぱなしでしたよ。
特に終盤は、1分1秒を争うような緊迫感がビリビリ伝わってきて、空調と関係なく背中に汗かいちゃいました。ふおー。
キャストのみなさんが、これまた豪華豪華。
その豪華なみなさんが、これでもかっちゅうくらいに迫力の熱演で。
それぞれスネに傷持つメンバーを演じてらっしゃるわけですが、その全体に流れるやさぐれた空気が、何とも男臭くてカッコ良かったです。
個人的に、妻夫木さんは男前好青年の役より、カゲのあるチンピラっぽい役の方が僕はそそられますな。
そそられるって!
あと、青木崇高さんのキチ○イっぷりも必見ですよ。
青木さんは、狂気を帯びた目力が、時に本物かと思わせるくらい凄まじいっすな。
素敵っす。
ただ、妻夫木さんと浅野さんは、さすがに元同級生には見えなかったです。
いや!さすがにそれは!井筒さん!
小説の映画化だから、端折らなければならなかった部分はたくさんあったのでしょうけど。
例えば、幸田と北川が、そんな危険な作戦を実行に移そうとした動機とか。
ヘタしたら、一生を棒に振る可能性もあるわけですからね。
僕はその辺をもっと、きっちり見せて欲しかったです。
なんだか唐突に本題に入られたように感じたので。
原作にもがぜん興味が湧いてきましたよ。
小説なんてほっとんど読まないので、いつになるのか分かりませんがね。えへ。
☆個人的見どころ
・そして金塊は‥‥
・幸田の過去
・狂気の青木さん