『闇金ウシジマくん』
闇金カウカウファイナンス社長の丑嶋(山田孝之)。
だらしない母の借金を肩代わりする未來(大島優子)にも、容赦なく取り立てる。
金に困った未來は、楽に稼げるからと、出会いカフェのバイトを。
イベントサークル代表の純(林遣都)は、資金集めに困り、仲間の入れ知恵で丑嶋に金を借りて踏み倒そうとするが‥‥。
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マンガもドラマもチラ見程度の僕ですが。
とにかくまあ、山田さんの丑嶋君っぷりが印象的で。
無機質と言うか、ロボっぽいと言うか。
役作りが大変だったというインタビュー記事も、何かで読みましたし。笑
闇金という違法の仕事で、利息も法外で取り立ても容赦ないし、払わせるためには手段を選ばない。
どう考えても金の亡者のクズ人間なのですが。
そんな丑嶋君が、正義の味方に見えてくるこの不思議。
それはやはり、行動がブレてないからでしょうか。
出てくる他の人物たちが、そりゃあもうクソたちで。
ダメなチャラ男丸出しの純も、それにたかる男たちも。
売春さえしなければ大丈夫と思っている未來も。
その娘に売春させようとする母親も。
またそこにリアリティがあるもんで。
世の中こんなにひどいのかと、観てて嫌になりましたよ。
で、そこに現れるのが丑嶋君。
結局、この映画に登場する、金を借りる人たちはブレまくっておりまして。
考えも行動も半端で。
そこに、ブレない丑嶋君が登場。
「借金返すやつは善。返さないやつは悪」
ただそれだけ。
返さないやつのところに神出鬼没で現れ、徹底的に取り立てる。
その姿はまさに、現代の必殺仕事人のような‥‥違うかな‥‥。
嫌な気分にもなりましたが、その分だけ爽快感もありましたよ。
最近では、なんとなく借りた側が守られるような風潮もありますが。
借りた物は返せ!
当たり前のことですけど。
そんな当たり前のことだけを貫く丑嶋君が、やたらカッコ良かったです。
☆個人的見どころ
・無機質な丑嶋君
・チャラ男な林遣都さん
・轢かれっぷり