龍槌閃!


『るろうに剣心』
明治11年。

幕末に反幕府軍の暗殺者として名を轟かせた、人斬り抜刀斎こと緋村抜刀斎(佐藤健)。

しかし今は、過去の自分を悔い、不殺(ころさず)の誓いを立て、刃が逆側についた逆刃刀を持ち、流浪人・緋村剣心として旅をしていた。

その頃、東京では、「人斬り抜刀斎」を名乗る辻斬りが。

神谷道場を一人で守る神谷薫(武井咲)は、その男に立ち向かうが、全く歯が立たず。

偶然そこを通りかかった剣心が薫を救う。

その偽抜刀斎は、裏で阿片を作り大儲けを企む実業家・武田観柳(香川照之)の雇った用心棒・鵜堂刃衛(吉川晃司)だった‥‥。


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あの人気マンガの実写映画化です。

30年来のジャンプっ子ですから。もちろん読んでますよ。

マンガの実写化は、出来不出来が如実に出てしまいますからね。

そういった意味では、僕としてはかなり良かったんじゃないかと。


このマンガで一番の見せ所になるのは、やはり「飛天御剣流」の使い手・剣心の戦いっぷりなのですが。

いや~、かなりの迫力でしたよ。

アクロバティックでスピード感のある殺陣は、今までに観たことのないほどで。

もっと観たい!と思っちゃいました。


佐藤健さんは達者な役者さんですね。

原作の剣心は、普段のおっとりな振る舞いと、戦闘モードの殺気が漂う雰囲気のギャップが魅力なキャラなわけですが。

その辺の顔や声の分け方が、本当に上手で。

僕はかなり原作の剣心のイメージに近かった気がしましたよ。


他のキャストも皆さんハマリ役で。

吉川晃司さんの鵜堂は雰囲気ありましたね。

「必死剣・鳥刺し」でも侍役をやってらっしゃいましたが、そういう殺気あふれる武士役が合いますな~。

相楽左之介役の青木崇高さんも雰囲気があってカッコ良かったですし。

個人的には、せっかく斉藤一を江口洋介さんが演じているのに、もっと見せ場があって良かったんじゃないかなと思ったり。


ものすごくものすごく欲を言えば、原作のイメージを大事にしすぎているんじゃないかなと。

もちろん、その枠を超えてめちゃくちゃやると、原作ファンからブーイングが来るわけですけど。

何となくですけど、そのイメージにしばられて、若干小さくまとまっちゃってるような感じがしたので。

欲を言えばですよ。


とは言いつつも、魅力あるキャラたちと、明治維新後の混沌とした雰囲気、迫力の殺陣に引き込まれ、最後まで楽しく観させてただきました。

原作の続きもまだありますし、もっと観たいっすなあ。



☆個人的見どころ

 ・躍動感溢れる殺陣

 ・くりそつキャスト陣

 ・牛鍋うまそう