なんと、実際の事件がモデルだそうです。


映画とカレーと藤井


『トガニ 幼き瞳の告発』

韓国。霧の街で有名なムジン。

そこにある聴覚障害者学校・慈愛学園に赴任してきた、美術教師のイノ。

しかし着任早々、彼は学校に不穏な空気を感じる。

ある夜、寮の女性指導教員が、女生徒にひどい体罰を与えているところを目撃したイノは、女生徒を連れて病院へ。

するとその少女は、自分を含む男女複数の生徒が、校長とその双子の弟である行政室長、そしてある教師から、性的虐待を受けているという衝撃の事実を告げる‥‥。


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あ~、もう、びっっっっっくりするくらい胸クソが悪くなる映画です。

いえ、映画のデキの話ではなくて。

信じられないくらい、鬼畜な事件がモデルで。

100人観たら、100人が怒りに震えると言っても過言ではない映画ですよ。


聴覚障害を持ち言葉をしゃべれず、自分の意志を伝え辛い立場にある子供に暴行するだけでもクソ以下の行いなのですが。

さらには警察、役所、裁判所、教会など、どこもかしこもこの鬼畜な事件にまともに向き合わないという。

この国にまともな人はいないのか?と思うほどに。

もう、言葉にならないほどの怒りを覚えましたよ。


そもそも韓国の司法制度自体がおかしいんですな。

日本もクビをかしげるような部分はありますけど。

それ以上に腐ってますよ。この映画を観る限りでは。

「前官礼遇」でしたっけ?

なんだそれは。被害者に関係あるのか?


ただ救いなのは、この映画を作ったことにより、この事件が風化せず、世間に知れ渡ったということです。

事件の結末に異議を唱え、声をあげる人がたくさん現れたそうです。

さらには制度の改革にもつながったという。

この映画を作った人も含め、ちゃんとした良心を持っている人もたくさんいて安心しました。

いや、そりゃ当たり前でしょうけどね。


表現上の理由でか、Rー18になってましたけど。

高校生とかにも見せて、いろいろ考えてもらうべきではないでしょうか。


娯楽系の映画が大好きで、そんなんばっかり観てる僕ですけど。

映画には、こういう力もあるんですなあ。



☆個人的見どころ

 ・とにかく全部

 ・双子の見分け方

 ・エンドロール後の一文