ウディ・アレン監督最新作!


映画とカレーと藤井

『ミッドナイト・イン・パリ』

パリに憧れるギルは、映画の脚本家としては売れっ子だが、実は小説家を目指して執筆中。

ある時、婚約者イネズの父親の出張に便乗し、念願のパリ旅行へ。

浮かれるギルだが、そこにイネズの男友達ポールが現れ、親密な2人を見たギルは不機嫌に。

結局イネズとも別行動になり、酔って夜の街をうろつくギルを、あるクラシックカーが迎えに来る。

うながされるままたどり着いた先のバーは、ヘミングウェイやダリなど、ギルが憧れる芸術家たちが住む、1920年代のパリだった‥‥。


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夢か幻か。空想か現実か。

こういう「ほんのりファンタジー」、僕は好きなのです。

コメディチックな要素も多く、観やすかったですしね。


自分の憧れの時代に、ふとした拍子で入り込み、憧れの人たちと実際に話を交わせるなんて。

そりゃあテンション上がるでしょうよ。

結局こういうファンタジーって、その状況がありつつ、それによって何を見せてもらえるかだと僕は思うのですが。

ただの夢物語の夢心地で終わるのではなく、現実のギルとリンクして行く素敵な物語でした。良い!


ちょっと気になったのは、ギルがその状況を安易に受け入れすぎな気がしたのと

婚約中であるはずのギルとイネズが、冒頭から相性悪そうに見えたことですかね。
まあ、どうしても許せない!みたいな部分ではなかったですけど。


悔しかったのが、僕はこういった芸術に本当にうとくて。

うといっていうか、単に不勉強なんですけど。

いろんな芸術家が出てくるんですけど、半分くらいしか知らなくて‥‥ちくしょう!

「この状況でこの人が出てきて、こんな会話してる!(笑)」

みたいな場面がいっぱいあった(と思う)のですが、もちろん全部は理解できず。

あっはっはとこれ見よがしに笑ってる他のおじさん客の、なんと羨ましかったことか‥‥。


みなさま、可能な限り勉強して行ってください。

ヘミングウェイ、ダリ、F・スコット・フィッツジェラルド、ゼルダ・フィッツジェラルド、ピカソ、ガートルード・スタイン、あと、え~と‥‥覚えてない!

まあ、そのあたりにそこまで詳しくなくても、楽しめる映画なので御安心を~。



☆個人的見どころ

 ・芸術家たちの人間関係

 ・まさかの馬車

 ・衛兵の走り方