中国版シャーロック・ホームズ!?


映画とカレーと藤井

『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』

中国・唐の時代。

則天武后の命令で、洛陽の都に、巨大な仏塔・通天仏が建造されていた。

しかし、完成間近のある日、都で奇怪な事件が頻発。

人が突然体内から発火し、そのまま焼死してしまのだ。

その謎を解決するために呼ばれたのは、武后への反逆罪で8年間投獄されていた判事・ディー・レンチェだった‥‥。


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「中国版シャーロック・ホームズ」の触れ込みだったのは、先日の「捜査官X」ではなく、こちらでした。てへ。


正直、あんまり期待してなかったんですよ。

タイトルからして、B級っぽくて‥‥。

それが、なんのなんの。

中途半端なハリウッド映画よりも、全然楽しめる娯楽大作でしたよ。


三国志のような古代中国の世界観に、「里見八犬伝」のような東洋風ファンタジーをミックスして、ワイヤーを駆使したカンフーアクションもあって。

そのごった煮感が、僕にはたまらなかったですよ。

通天仏の奇妙なゴージャス感といい、闇市の分かりやすいいかがわしさといい。

好みだ!


ただ、ミステリーな部分はありましたが、そこは「ホームズ」ほど細やかかな謎と謎解きではなかったですよ。

その辺の緩い部分を気にさせないかのように、テンポの良さと映像の迫力で一気にラストまで持って行ったのが凄いすな。


CGのド派手さも、荒っぽいながら十分な迫力でしたし。

カンフーも本格的だな~と思ったら、アクション担当がサモ・ハン・キンポー!

すごいはずだ。


主演のアンディ・ラウと、ヒロインのリー・ビンビンは、僕でも知ってるアジアのスターですし。

監督のツイ・ハークは、知る人ぞ知る香港の人気監督なんですって。

僕は知らんかったけど‥‥勉強不足!


新宿の単館のみでひっそりやるには、ちょっともったいない映画ですな。

好みはあると思いますが、僕は好きな娯楽映画でした。



☆個人的見どころ

 ・通天仏が‥‥

 ・アクション!

 ・かっちょいい剣