芸人さん多数出演!


映画とカレーと藤井

『ゴーストライターホテル』

内海(阿部力)は、作家志望なのに、今までに一本も書き上げた作品がない。

背水の陣のつもりで、かつて文豪たちがお忍びで執筆していたという、老舗の本天堂ホテルに泊まり込むことに。

しかし、一向に筆が進まない上にお金も底をつき、ホテルで清掃のアルバイトを始める。

そこでバイト仲間の岩田から、文豪たちのボツ原稿の保管室があることを教えられ、部屋を物色。

さっそく夏目漱石のボツ原稿を発見した内海が、部屋でその原稿を眺めていると、そこに漱石の霊が現れ‥‥。


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こういうおバカなファンタジー、僕は結構好きなのです。

行き詰まった作家志望の男の前に、文豪の霊が次々と現れて。

それぞれがざっくばらんに話し出すという。

楽しい設定っすな~。


出てくる文豪の霊も、芸人さんばっかりで(敬称略すんません)

夏目漱石 = 世界のナベアツ

宮沢賢治 = ケンドーコバヤシ

太宰治 = 村上健志

森鴎外 = かたつむり林

林芙美子 = おかもとまり

江戸川乱歩 =カンニング竹山

という、絶妙にして珍妙なチョイス。


そんな文豪たちが、実際の逸話もまじえてワイワイと。

しかも著名な芸人さんたちですから。

笑いどころもたっぷり入れ込んで。

いや~、笑っちゃいました。


でも、正直そこだけな感じも否めず。

見終わった後に何か心に残る物があったり、終盤でグッと来るようなところが、僕としては感じられなくて。

せっかく楽しい設定で始まったので、もっと何かあるんじゃないか?と期待しすぎちゃったのかもですけど。

こういう設定、なんか他にもできそうですね。

中世の音楽家シリーズとか。

‥‥ま、観て言うだけの方は楽ですわな。いつも。おほほ。



☆個人的見どころ

 ・文豪たちの似てるっぷり(似てなさっぷり)

 ・やりすぎライバル作家・池田鉄洋さん

 ・悪妻でもかわいい栗山千明さん