「トワイライト」シリーズのロバート・パティンソン主演!


映画とカレーと藤井


『恋人たちのパレード』

大恐慌時代のアメリカ。

ジェイコブは、コーネル大学獣医学部の卒業試験の日、両親を交通事故で亡くす。

同時に、父が自分の学費のため、多大な借金を背負っていたことが判明。

親と家を同時に失ったジェイコブは、うつろなまま、あてもなく放浪し、ある貨物列車に忍び込む。

しかしそれは、ベンジーニ・ブラザーズ・サーカスの移動列車だった。

巡業に獣医として同行することを許可されたジェイコブは、一座のスター・マーリーナに一目惚れするが、彼女は独裁的な団長・オーガストの妻だった‥‥。


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かなり小さい頃に見に行ったサーカスは、物心つく前でしたが、いまだに結構覚えています。

それだけ鮮烈なインパクトがあったんでしょうね。

以来、サーカスのワクワク感は、いまなお自分の中にある少年の心をくすぐってくれるのです。おっさんですけど。

華やかさと哀愁が同居している感じなのも、なにやら素敵。


そんなサーカスが舞台の映画です。

僕はノーマークだったのですが、時間が合ったから観に行ったのですけど、なかなかに素敵でしたよ。

昔の興業の大変さや、団長の支配と苦悩。

スターであり人妻であるマーリーナとの、許されぬ恋の行方。

アクが強いけど、憎めない仲間たち。

なんかいいな~、なんて思いながら、いつの間にか見惚れてしまってました。


物語自体も、目の離せない展開で楽しかったですよ。

ジェイコブのマーリーナへの想いを軸に、サーカスの経営事情やら団長の暴走やら。

団長役のクリストフ・ヴァルツの怪演が特に印象的ですね。


あと、象!

途中からサーカスに来る象が、めっちゃかわいいんす!

芸もきちんとできて、すんごいお茶目でお利口さんで。

象飼いたい!

エサとフンの量が半端ないらしいですけど!


老人になったジェイコブが語り出し、物語が始まるのですが。

そのおじいさんが、せっかく良いキャラだったのに、冒頭とラストにしか出てこなかったのが、なんか寂しかったです。

合間にちょいちょい挟んでもくれれば良かったのに。


ここだけの話、邦題があまり良くないっすなあ。僕が勝手に思うには。

この題は、あまり内容を表してない気がしました。パレードもしないし!

ちなみに原題は「WATER FOR ELEPHANTS」なんですけど。

せめて「象」か「サーカス」のどっちかは入れて欲しかったな~。



☆個人的見どころ

 ・恋の行方

 ・団長の狂気

 ・象!