あの劇画の名作が実写映画化!


映画とカレーと藤井


『ワイルド7』

凶悪犯を処刑する権限を与えられた超法規的警察組織、通称「ワイルド7」。

リーダーの飛葉(瑛太)をはじめ、メンバーは犯罪者ばかり。

だがその存在は、決して公になることはない。

ある日、凶悪なウイルステロ事件が発生。

ワイルド7に出動命令が下され、犯人を追い詰めた時、謎めいた女性・ユキ(深田恭子)が現れる。

彼女は、十数年前にある事件で家族を失い、その犯人を追っているのだと言う‥‥。


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なつかしいっすなぁ。

僕が原作のマンガを読んだのは、30年近く前でしょうか。

描かれたのは、もっと前ですからね。

警察のバッジを付けた凶悪犯たちが、特殊な改造を施したバイクを乗り回し、法で裁けない悪を倒しまくるという。

この設定は、30年以上経った今でも十分通用するカッコ良さじゃないですか。ええ。


そんなわけで本編ですが。

冒頭からものすごく引きつけられまして。

大規模なロケでの、ド派手な登場!

以降、邦画と思えないほどの規模の路上アクション連発で。

いや~、これはすごい。


ですが、肝心のストーリーが僕としては物足りずでして。

最初の方はやたらバイオレンスで、原作のイメージのまんまやな~なんて思っていたのですが。

なぜか後半になるほど、そのバイオレンスさが薄れてきちゃったというか。

もっとワーッと、血がバーッと、人がドターッとなってもよかったんじゃないですかね。


飛葉の恋愛話なんかもからんでくるのですが。

それならば、他のワイルド7のメンバーに、もっとスポットを当てて欲しかったですね。

ワイルド7は超個性派集団ですから。

それぞれにいろんな設定があるようだったので、もうちょい深く知りたかったです。

各人のバイクにも仕掛けがあって、カッコ良いんですよ。原作では。

そういうところも、僕は期待していたので。


演者さんの中には、原作の世界観を意識してか、なんか不自然な感じになっちゃってる方も。

もちろんヘタとかじゃないんですよ。

なんかこう、違和感があるというか。

う~ん。演出的なアレなんだろうか。

あ、中井貴一さんの草波は、笑っちゃうくらいクリソツでしたけど。


派手なエンタメ系のアクション映画は、やはりハリウッドにはかないません。

それでも、邦画の可能性を感じさせてくれる部分はたくさんありましたよ。



☆個人的見どころ

 ・頑張ってますカーアクション

 ・バイク

 ・ビル突入!