ジャッキー・チェン出演100作品目!


映画とカレーと藤井

『1911』

清朝末期。

政治腐敗から、衰退の一途をたどる王朝を憂い民衆が立ち上がる。

その革命軍を指揮するのは孫文。

その参謀である黄興(こうこう:ジャッキー・チェン)は、総督府に攻め込む。

しかし、事前に情報が漏れていたため、反乱は失敗。

多くの仲間を失い、革命軍は絶望に覆われる。

果たして、崩壊直前の祖国はどうなるのか‥‥。



辛亥革命100周年の今年、多くの関連する映画が制作され、公開されております。

中でも、この作品は一番の大作じゃないでしょうか。

キャストの豪華さといい、映像の迫力といい、えらい力の入りようでした。


孫文じゃなくて、ナンバー2的存在の黄興が主人公で。

外交的なことは孫文がやっていて、革命軍を実質まかされていたのがその黄興なので、生々しいシーンも多かったですね。戦地のシーンとか。

そりゃあ血を流さず革命が成されれば絶対にそっちの方がいいのですが。

歴史の上では、こうやって血みどろで勝ち取った革命もあるのですな。


ストーリー的には、「ここを伝えなければ!」という部分が多かったせいか、正直、詰め込み過ぎ感がすごかったです。

人の名前・肩書の字幕と、セリフの字幕が同時に出るので、あっちゃこっちゃ観ねばならないから、眼球の忙しさが半端じゃなかったですよ。

2時間で収めるには、無理がある内容量だったかもですね。


なので、人間ドラマとしてよりも、史実をつづった作品としての色の方が濃かったかなと思いました。

僕としては、辛亥革命の裏側での、もっと人と人の触れ合い・ぶつかり合いが観たかったですね。


「新宿インシデント」の時と同じく、ジャッキーはアクションを封印しておりました。

役柄、険しい顔のシーンが多かったんですが、そんなジャッキーにグッと来る自分もいたり。

あ、一瞬見せるジャッキーのアクションがめっちゃカッコ良かったっす!

この部分、ファンは絶対観ねばですよ。うふふ。



☆個人的見どころ

 ・100年前の史実

 ・迫力の戦場シーン

 ・重厚なお芝居のジャッキー