同名コミックエッセイの映画化です。


映画とカレーと藤井


「ツレがうつになりまして。」

売れない漫画家の晴子(宮崎あおい)は、結婚5年目になる夫のツレ(堺雅人)とのんびり暮らしていた。

しかし、仕事の疲れからか、最近は家でもふさぎ込みがちなツレ。

ついには「死にたい」などと言い出した。

無理矢理ツレを病院に送り出すと、病名は「うつ病」。

仕事のストレスが原因だと思った晴子は、ツレに退職を勧め、二人三脚での治療を始める‥‥。



うつ病の方って最近多いらしいですね。

僕はなったことがないですし、その気配も一切ないので、本当のつらさは分からないですが。

でも、こういう映画を観ていると、決して遠い世界の話ではないんだなと。


演技派のお二人ですから、ナチュラルな夫婦っぽさで、スルスルと作品に入っていけました。

原作は未読なのですが、きっとまんまこんな空気の、ほのぼのした作品なんだろうなと。

そう、ほのぼのしてるんですよ。

「鬱」という、重くなりそうなテーマにもかかわらず。

とはいえ、軽いというわけではなく、伝えなければならないところはちゃんと伝わってきました。

それって何気に難しいことだと思うんですが、これはもう監督さんと役者さんたちのお力なんでしょうな。

ちょこちょこ入ってくる原作から引用した(?)イラストも、良いクッションになってましたし。


やはり鬱の治療は、まわりの理解が大切なんですね。

ツレさんは、晴子さんという存在があったからこそ、治療がうまく進んだわけで。

そんな夫婦の絆の強さが、じんわりとこっちにも伝わってきました。

ちょっとホロリとさせられるところもありましたし。


それにしても、「神様のカルテ」でも思いましたが、宮崎あおいさんの嫁役は最強ですね。

あんな人が家で待ってた日にゃあ、毎日直帰ですよ。直帰。

ニヤニヤしながら焼酎飲んでしまうわ。

妄想はタダでしょ!



☆個人的見どころ

 ・夫婦の絆

 ・かわいいイラスト

 ・最強の嫁