最近流行りの素人ヒーロー物?


映画とカレーと藤井


「スーパー!」

コックのフランクはさえない中年。

美人の妻サラも、ドラッグ中毒が治らず、売人のジョックの元に出て行ってしまった。

ある日、神の啓示を受けたフランクは、手作りの赤いコスチュームを身にまとって「クリムゾン・ボルト」と名乗り、街にはびこる悪人を成敗しに出かける。

そして、ひったくりやヤクの売人、列に横入りする男までもレンチで殴りまくるクリムゾン・ボルト。

しかし彼の思惑とは逆に、世間はクリムゾン・ボルトを変質者のように扱い始めて‥‥。



あの大ヒット映画「キック・アス」の二番煎じが早くも出たのかと思いきや。

向こうでは、どうも同じような時期に作られていたみたいですね。

まさかのネタかぶり。


しかし、設定こそ似通っているものの、中身はキックアスとは結構違った趣向で。

「キック~」は後半ファンタジー的な要素が入ってきたんですが、こっちは最後までリアル路線でした。

いや、リアルき○がい路線と言うべきかも。


それくらい、主人公のフランクがちょっとおかしい系なんですよね。

選んだ武器もレンチですし。暴走族ですやん!

ヒーロー物には付き物の、助手的なヒロインも出てくるのですが。

こいつがまた、フランクとは違う頭のおかしさで‥‥。


映像がまたグロかったんですよね。

飛び散る肉片なんて当たり前。

あんなものやこんなものまで飛び散って。

血が苦手な僕にはちょっとキツいシーンも。


とはいえ、楽しめなかったわけではなく。

全体的に暗く重い雰囲気ではあったんですが。

笑いどころも多かったですし、メッセージ性もあって最後まで楽しめましたよ。

なにより、音楽が結構ワクワクする感じで僕好みでした。

やっぱりBGMは大事っすな。


キックアス的なスカッと感・ワクワク感を期待して観に行くと肩透かしをくらうかもですが。

それとはまた違った魅力のある映画でした。



☆個人的見どころ

 ・悪役もシブいケビン・ベーコン

 ・ボルティ
 ・クリムゾン・ボルト変身シーン