西田敏行さん+犬!


映画とカレーと藤井

「星守る犬」

北海道の役所に勤務する京介(玉山鉄二)は、幼い頃に両親を事故で亡くし、育ててくれた祖父母とも死別。

最後に残った愛犬クロが死んでからは、人との関わりを避けて、本ばかり読んでいた。

ある日キャンプ場で、死後半年は経つ身元不明の男(西田敏行)の白骨体が発見される。

しかし、そばにあった犬の死体は、死後まもなくだった。

京介はなぜかその男の人生に興味が湧き、持ち物だったレシートを頼りに、彼の最後の旅路をたどることにする‥‥。



御覧の通り犬モノ映画です。

ストーリーはすごく惹きつけられるもので。

最初に遺体があって、そこから道をたどっていくという。

その男が最後に関わった人たちと触れていくことで、彼の人となりが徐々に伝わってくるというのは、素敵な見せ方ですな。


西田さんはもう、貫禄ですね。

出ているだけで目が惹きつけられてしまいます。

玉山さんのおさえたお芝居も対照的で良かったですし。

川島海荷さんも出ていて、すごく爽やかだったのですが、ストーリーにあまり関わらず、花を添える的な役割で終わっていたのがもったいなかったです。


そして犬。

映画の犬はみんなかわいいっすな。利口ですし。

見終わったら、間違いなく飼いたくなります。

白い秋田犬かわいいな~。

僕は柴犬が好きですが。


ただ、最後の方は、「感動」よりも「憐れさ」が僕は勝ってしまいまして。

正直、観ててつらかったです。

いろんなところからすすり泣きが聞こえたりもしていましたが、僕はちょっと泣けなかったですね。

あそこまで観る側の心を追い込む必要があったのだろうか‥‥。


この作品を観る人は、きっとみなさん犬好きだと思うのですが。

そんな犬好きの人たちでも、見方によって賛否の分かれる映画かなと思いました。



☆個人的見どころ

 ・犬!

 ・川島海荷ダンス

 ・迫る余貴美子さん