「リング」の中田秀夫監督が、海外のキャスト・スタッフと製作!


映画とカレーと藤井

「CHATROOM/チャットルーム」

家族を嫌い、ネットにはまるウィリアムが開いたチャットルームに、4人の若者が集う。

5人はネット上でいろんな話をするうち、その中の一人・ジムが、自分が鬱病であることを告白。

ウィリアムは、相談に乗るふりをし、言葉巧みにジムを自殺に追い込もうとする。

実はウィリアムには自傷癖があり、他人の自殺画像をネットで見ることを喜びにしている異常者だったのだ‥‥。



ホラーならどうしようかと思ったんですが、どうやらサスペンス映画らしいというので観てまいりました。

チャットでしゃべっているのを、実際の登場人物が、本当に小部屋でしゃべっているかのように見せる演出でして。

それがどうにも違和感があったんですよね。


日本は、ネットというとやはり匿名とかハンドルネームでウロウロするのが主流で。

やってないから詳しく知らないんですが、海外で主流のフェイスブックとかは、基本的に本名で登録なんですよね?

だから、みんなが本名で、プロフィールも明かしながらやってるのが、どうも馴染めなくて。

それに、チャットルームでは顔を突きあわしている(演出的にそういう風に見える)のに、後半になって実際に会うとき、お互いの顔を知らないというくだりを見て、ああそうなのかと思ったり。


そこはおいといたとしても、悪役のウィリアムが、どうにも弱いんですよね。

人間性は変質的だったんですが、なんかこぢんまりしちゃってたというか。

終盤はドキドキの展開だったんですけど、ウィリアムがもっと冷酷だったり狂気的だと、もっとグリグリ来たかもしれないなと思ったりして。


とはいえ、新しい試みをしてらっしゃるんだな~と思うところは多々あり。

こういう実験的な作品があって、次の新しい映画が生まれて行くんだろうなと思える作品でございました。



☆個人的見どころ

 ・チャットルームの感じ

 ・変態ウィリアム

 ・衝撃のラスト