イ・ビョンホン主演のサイコ・サスペンス!


映画とカレーと藤井

「悪魔を見た」

国家情報院の捜査官・スヒョン(イ・ビョンホン)。

ある夜、婚約者のジュヨンから、雪道で車がパンクしたとの電話が。

しかし、「レッカー車を呼んだから心配ない」という彼女の報告を最後に、連絡がとだえてしまう。

数日後、無惨なバラバラ死体で発見されたジュヨン。

悲しみに暮れるスヒョンは、自分の職務を超え、犯人に対し法を無視した残忍なまでの復讐を誓う‥‥。



これまたグロいのを選んでしまった‥‥。

「冷たい熱帯魚」「アンチ・クライスト」に続き、この短いスパンで3本目ですよ。


ただ、これは映画としてはものすごくスリリングなストーリーでして。

次どうなるんだ、次どうなるんだと。

次が気になる!でもグロそう!やっぱりグロかった!見なきゃよかった!でも次が気になる!

その連続で。

2時間半くらいある作品でしたが、そんな長さは全然感じませんでした。


イ・ビョンホンの冷酷かつ寂しげなお芝居は静かな迫力でしたね。

得意のキラースマイルを封印しても、ここまで観ている人を惹きつけられるとは。

敵役のチェ・ミンシクも、これまた人を傷付けることに1ミリの躊躇もないキチ○イを、本気でムカつくくらい見事に演じきっておりまして。

そんな2人のせめぎ合いは、グロさもあいまって、そりゃあもう異様な世界を作り出しておりました。


「チェイサー」もそうでしたけど、韓国映画の残忍なのって突き抜けてますね。

何でそこまでやる?なぜそこまでできる?みたいな。

もちろん、ただ残忍なだけの映画で終わってないのがすごいとこなんですけど。

良いか悪いかではないですが、邦画にはない突き抜け感を感じます。


とは言え、結局誰も幸せにならないようなストーリーは、どうも僕は苦手で。

サスペンス映画としてはすごくい良い映画でしたが、グロさと不幸感はドン底級でした。

なんて評価のムツカシイ映画だ。

観たみなさんが決めて下さいまし。



☆個人的見どころ

 ・冷酷復讐鬼役イ・ビョンホン

 ・クソ犯人役チェ・ミンシク

 ・どぎついラスト