じいさんばあさん奮闘!


映画とカレーと藤井-RED


「RED/レッド」

かつてはCIAの敏腕エージェントだったフランクだが、引退した今では田舎町でのんびり年金暮らし。

彼の唯一の楽しみは、用事を装って年金係の女性・サラに電話をかけて話すこと。

そんなある夜、フランクは突然武装した集団に襲われる。

フランクは、次に命を狙われる危険があるサラをつれ、老人介護施設にいるかつての上司・ジョーを訪ねる。

そして襲撃者たちがCIAと関連があることを突き止めたフランクは、引退したかつての仲間たちと反撃に出る‥‥。



ハリウッドでアクション映画なんて、毎年山盛り作られているのでしょうけれども。

一風変わったヒーローたちが活躍するこの映画は、なかなか新鮮で楽しかったです。


主役は、ブルース・ウィリス演じるフランクを筆頭に、とっくに引退して隠居しているスパイや殺し屋たちで。

その中には、かつて命を狙い合った者同士も。

そんなじいさんばあさん(ってほど老け込んでもいませんが)たちが、現役のエージェントたちを相手に、かつての経験と技術で真っ向勝負するわけですな。

その戦いっぷりが素敵で。


走り回ったり転げ回ったり、泥臭い体を張ったアクションも僕は好きなのですが、フランクたちはもっとスマートなんですな。

ベテランの職人技とでも言いましょうか。

体力がないのもあるでしょうが、慌てず騒がずいつも冷静で。

そして仲間たちにも時にドライで。ここが味噌。

アクションの見せ方にも新しいアイデアがいろいろあって、最後まで楽しく観れました。


ストーリー的には、ちょっと強引かな~と思うところもありましたが。

アクションでいっぱい楽しませてもらったので、そこはオッケー。

深く考えずに楽しむのがコツかも。


去年公開されたスタローン主演の「エクスペンダブルズ」も、新旧アクションスターそろい踏みで楽しい映画でしたが。

それとはまた違うアプローチの、おっさんアクションスターの輝き方を見せていただきました。



☆個人的見どころ

 ・大人たちの渋いアクション

 ・バカバカしくも楽しいラスト

 ・すぐ撃ちたがるマルコビッチ