近未来SFバイオレンスアクションですな。


映画とカレーと藤井-ゲーマー


「GAMER ゲーマー」

2034年。

ネット上の下層空間「ソサエティ」では、プレイヤーたちがネットで死刑囚たちの体を実際に操り、戦闘を繰り広げさせるオンラインゲーム「スレイヤーズ」が世界中で大人気。

その中の戦士・ケーブルは、30回勝ち抜けば釈放という条件まで、あと3回に迫っていた。

彼は実は、言われなき罪で収監されているため、なんとしても釈放されて、妻と娘に会おうと生き抜いている。

そこに、ケーブルをゲーム上で操る17才の天才プレイヤー・サイモン、ソサエティの生みの親で大資産家のキャッスル、反キャッスルの抵抗組織「ヒューマンズ」など、それぞれの思惑が入り乱れて‥‥



主演は「300」のジェラルド・バトラー。

監督は「アドレナリン」シリーズの、マーク・ネヴェルダインと、ブライアン・テイラー。

素敵な組み合わせだ!

設定も、近い未来にありそうななさそうな。ないか。

なんというか、今の世ならではの設定ですな。

10年前の人に、この設定を説明すんのは大変でしたでしょうから。


ただ、あまりに環境が異常過ぎて、ちょっと入り込みづらかったですね。

いや、人が人をゲームで操るという設定自体は面白かったんですけど、その殺し合いを全世界で盛り上がって観てる感じがなんか嫌で。

いくら刑務所運営の資金源確保のためとはいえ、さすがに。

一部の変態金持ちのお楽しみとか、もうちょい説得力のある理由付けが僕は欲しかったです。


画像が荒いというか、奇抜な効果を狙ってかのトランス映像っぽいのがちょいちょい入るんですが、それがあまりに多くて、ちょっと酔いそうになっちゃいました。

こういう時、前で観る派の僕は不利っすな。

なんとなく、あまりに雑っぽくされると、臨場感を感じる反面、映像をごまかしているようにも見えまして。

「アドレナリン」では、それが良い効果になっていたのですが、今回はそれが裏目に出たのかも。

あと、ストーリーも若干荒かった気が。

荒いというか説明がもうちょい欲しいというか。

設定が物珍しかったから、丁寧にするところは丁寧にしてくれた方がありがたかったですね。

なんかもったいなかったです。


ジェラルド・バトラーはさすがの迫力でしたよ。

ワイルドで男くさくて。

確か、近々もう1本主演作があったはず。

それも観ねば。

ネット依存社会への警鐘的なメッセージも感じられて、よさげなところもあったんですが、いろいろと惜しい作品だと僕は思いました。

余談ですけど、こういう系の映画で超美人のアバターを裏で操ってるのは、いっつも太った醜い男だったりしますな。何でだろ。



☆個人的見どころ

 ・近未来な感じ

 ・派手で雑な戦闘シーン

 ・男一匹ジェラル・ドバトラー