「かもめ食堂」のキャストとスタッフが再び集結。
「マザーウォーター」
小さな街にある、カウンターだけの小さなバー。
セツコ(小林聡美)が営むその店は、ウイスキーしかおいていない。
他にも、一杯のコーヒーを丁寧に入れるコーヒー店のタカコ(小泉今日子)。
手作りの豆腐屋を営むハツミ(市川実日子)。
散歩する女・マコト(もたいまさこ)。
そして、全員に愛されている、母親の分からない赤ん坊‥‥。
ゆったりと、本当にゆったりとした映画です。
4人の女性が、なぜ一人で生きているのか。
なぜこの街に来てくらしているのか。
余計な説明は一切なし。
それでも、一つ一つを丁寧に、かつおおらかに生きている登場人物たちの暮らしを見ていると、自然と引き込まれて癒されておりました。
ただ、個人的には、何か一つ物語りの芯になるようなものがあればなと思ったんですが。
4人の暮らしと、その街に住む人たちとの交流をゆったり観ているのも良かったんですが、このまま終わって行くのかな‥‥という不安感も出てきてしまいまして。
赤ん坊がその役割なのかなとも思ったんですが、僕にはそこまでのキーではないように思いまして。
あまり刺激的ではなくてもいいから、何か。ねぇ。
でも、このままの作品で十分素敵!とおっしゃる方もいるとは思いますが。
「めがね」の時と、ほぼ同じキャストなのもちょっと気になっちゃいましたね。
小泉さんが入ったくらいで。
僕は「めがね」が好きなので、またあの空気感を味わえるのかと楽しんで観れたのですが、ちょっと同じ過ぎないかい?とも。
似すぎていると、比べてしまいたくなりますもんね。
なんやかんや言いましたが、仕事や勉強に追われてセカセカしているみなさんには、心の癒しにおすすめできる1本ではないかと。
僕はブラックコーヒー飲めませんが、キョンキョンの入れたのなら飲みたいっす!
☆個人的見どころ
・終始流れるゆったり感
・人見知りゼロのかわいい赤ん坊
・ひたすらうまそうな料理・飲み物たち