この副題恥ずかしいっす‥‥。
「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」
１９５０年代のリバプール。
高校生のジョン・レノンは、幼い頃から伯父と伯母に育てられていた。
反抗期真っ最中のジョンは、しつけの厳しい厳格な伯母といつも対立。
そんなある日、気さくで友達のような関係だった伯父が、心臓発作で急死してしまう。
葬儀の後、ひょんなことから実の母が歩いていける距離に住んでいることを知ったジョンは、恐る恐る実母の家を訪ねてみることにする‥‥。
あのジョン・レノンが、楽器と出会い、ビートルズの前身バンドを結成するくらいまでを描いた映画です。
そういえば、僕はジョンレノンが作った歌はいっぱい知ってますが、どういう風に生まれ育ったか全然知りません
でした。
なかなか複雑な環境だったんですな。
厳格な育ての伯母と、近くに住む奔放な実母の間で揺れる思春期の青年。
その葛藤がビシビシ伝わってきました。
僕の知ってるジョンレノンは、元ビートルズの一員で、愛と平和を歌う長髪・ヒゲ・メガネの、どこか仙人のようなおじさんだったんですが。
高校生の頃は、ロックにあこがれて酒・タバコをやり、無茶をすることがカッコいいと勘違いしているような、ベタな不良少年だったんですな。
なんか急に親近感。というか安心してしまいました。
そういう人間臭いところをいっぱい知れて。
そういった一つ一つの経験が、後の楽曲につながっていったのかと思うと、なんかニヤニヤしてしまいましたね。
あと、ジョンがロックを知り、楽器に出会い、バンドを始めるいきさつなんかも描かれてまして。
映画中とはいえ、ポールとの出会いのシーンなんてぞくぞくしましたよ。
そして作品の最後には‥‥。
偉大なミュージシャンのジョン・レノンを描いた作品としても見応えありましたが、一つの映画として観ても面白かったです。
しかし、「ひとりぼっちのあいつ」ってほど一人ぼっちじゃなかった気がするんですが。
複雑な育ちを恨んだ時期があったからこそ、伯母やバンド仲間たちに支えられていることを知れて、そしてラブアンドピースを歌い続けたんでしょうな。
ジョン役のアーロン・ジョンソンの熱演もあり、とても見応えのある映画でございました。
☆個人的見どころ
・ジョンと音楽の出会い
・ジョンとポールの出会い
・ジョンとジョージの出会いの描かれ方は意外と淡泊