人気ミステリー小説「インシテミル」の実写映画化です。


映画館を漂流中。


「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」

フリーターの理久彦(藤原竜也)は、求職中に偶然出会った美女・祥子(綾瀬はるか)が携帯サイトで見つけた、時給11万2千円のアルバイトに参加する。

その内容は、暗鬼館という隔離された建物で、同じように集められた男女10人が7日間暮らすという心理実験らしい。

何も起こらずに7日間過ごせば終わりだと思っていた理久彦だったが、翌朝、衝撃的な出来事が。

なんと参加者の一人が、廊下で殺されていたのだ。

一転して疑心暗鬼になる参加者たち。

果たして、7日目まで生き残っている人間はいるのか‥‥。


「ライアーゲーム」や「カイジ」のヒットで、日本でも主流になってきた心理戦系映画です。

こういう映画って、いかに裏切ってもらえるかだと思うんですよね。

こっちも予想しながら見ますから。

それを上回って裏切ってもらいたいと。

ですが、そういう予想をする余地もなく、次々と人がやられちゃいまして。

「この人は怪しいけどアリバイがあって、この人にそんなことはできないし、じゃあ誰が‥‥」

みたいな振りを、僕はもうちょい見せて欲しかったです。


普段はあまり思わないのですが、ちょっと役者さんによってお芝居力の差が大きかったような。

こういう、狭い空間でのサスペンス物は、かなり演技力が求められちゃうんでしょうね。

アップのシーンなんかも増えますし。画の迫力でごまかせないですし。

すごい人とイマイチな人の差が、如実に出てしまっていた気がします。

僕としては、武田真治さんの迫力に一番圧倒されましたね。

「めちゃイケ」でいじられ倒されているあの武田さんと同一人物とは思えないほどでした。かっこいい!


10体のインディアン人形とか、各部屋に一つある武器とか、お手伝いロボ(?)のガードとか、序盤はワクワクする要素がたくさんあったのですが。

終わってみれば、それらが全て、あまり本筋に関係なかったのがとてももったいなく感じました。

そう思うと、全ての前振りをうまく消化して、全てのできごとにきっちり理由付けして終わらすミステリー映画って難しいんでしょうな。

機会があったら原作も読んでみなければ。



☆個人的見どころ

 ・誰が生き残るのか?

 ・迫力の武田真治さん

 ・万能ロボ・ガードの存在感