大竹しのぶ・宮崎あおい共演!
「オカンの嫁入り」
陽子(大竹しのぶ)と月子(宮崎あおい)は、ずっと母一人子一人で支え合って暮らしてきた仲の良い親子。
ある晩、酔っ払った陽子が、金髪の若い男・研二(桐谷健太)を連れて帰って来る。
その上、「お母さんはこの人と結婚することにしたから」と、突然の結婚宣言。
あまりに突然のことに戸惑う月子は、母に裏切られたという思いもあって、陽子にも研二にも心を閉ざしてしまう‥‥。
いままでなかったような設定ですが、それでいてベタを感じさせるストーリーでした。
ベタがいいっす。ベタでいいんす。
なんとも日本人好みな、親子愛と人情溢れるストーリーは、安心して観れるのです。
シンプルなストーリーですが、だからこそ大竹さん、宮崎さんのお芝居が光ってたように思います。
そしてそこに割って入る桐谷さんも素敵で。
ほんと、「心優しいやんちゃ坊主」が似合う俳優さんですな。
個人的にファンなのでございます。
ただこれは、母ー娘の物語ですから。
僕みたいな野暮な男には、ちょっと心の底からは理解できていない部分もあるかもです。
同性でも、父-息子の関係ともまた違うと思いますし。
仲の良い母娘って、どこか友達みたいなところもありますもんね。
そういう、男が入り込みにくい母娘の関係を感じたので。
裏を返せば、それだけ大竹さんと宮崎さんの親子が素敵だったということなんでしょうけれども。
なので、女性が観たほうが、より心にグッと来る作品ではないかと。
こう言っちゃあなんですが、あの大竹しのぶさんも、もうこういうオカンがばっちり似合う年齢なんですな。
僕なんかは、「男女7人~」なんかを夢中で見てた世代なんで。
ひょっとしたら、そのうちおばあさん役なんかも‥‥もうやってたらすみません。
なので大竹さんには、この映画のように若く才能のある女優さんのお芝居を、ビシバシ受け止める役なんかをドンドンやってもらって、映画界の発展につなげてもらえれば一映画ファンとして嬉しいかなと思ったのでした。
☆こんな人におすすめ
・アットホーム親子愛映画ファン
・身も心も女
・心だけでも女