あの名作が、ウィル・スミスの息子とジャッキー・チェンでリメイク!  


映画館を漂流中。-ベスト・キッド


「ベスト・キッド」

12才のドレ(ジェイデン・スミス)は、母の転勤でデトロイトから北京に移住することに。

引っ越し早々、ドレはかわいい少女・メイと友達になるが、地元の少年たちにからまれてしまう。

翌日からもドレへのいじめは続くが、ある日、少年たちに仕返しをしたドレが、逆に追いつめられて報復を受ける。

そこを助けてくれたのは、普段は陰気で無口なアパートの管理人ハン(ジャッキー・チェン)だった。

その華麗なカンフーの技に見惚れたドレは、自分にもカンフーを教えてくれと頼み込むが‥‥。



言わずと知れたあの名作のリメイクです。

僕らの世代の男子ならば、映画館やテレビで一度は必ず見てるんじゃないですかね。

ダニエルとミヤギさんの名コンビと、ペンキ塗りや車のワックスがけでの独特の特訓方法は、学校でもみんな真似して遊んでましたから。


それをまさか、このコンビで再び持ってくるとは!

意外性もあって面白かったです。

いや、面白いですよ、この映画。

オリジナル版よりストーリー的にも厚みが増して、見応えのある1本でした。


ジェイデン君は、さすがお父さんの血を引くだけあってか、運動神経良さそうで。

カンフー技の切れ味もばっちり。

ジャッキーも、いつもの派手なアクションはないものの、老かいなカンフーワークは、さすがの一言でした。

陽気なジャッキーを封印して、カゲのある役もハマッてましたし。

いいっすね、こういうジャッキーも。

初期のジャッキー映画で師匠役だったおじいさんたちを、ジャッキーができるくらいの年齢になったんですなあ。

ジャッキーの今後の方向性が見えたかも。


ただ、ちょっとだけ不満があるとしたら、ジェイデン君が若干チャラいんですよね。

前作のダニエルさんは、体からにじみ出るいじめられっ子臭があって、応援しがいがあったんですが。

ジェイデン君は、ヘタしたらクラスの人気者にもなりうる陽気なキャラだったんで。

でもまぁ、体が小さかったんで、最終的には手に汗握って応援してたんですが。


あと、前作での独特の特訓方法も、もっと出して欲しかったです。

予告編でもやってた、上着を脱いでかけて取って着て‥‥のやつしかなかったんで。

「ワックス塗る!ワックス拭く!」

みたいなことを、映画館を出た後も真似して歩きたかったです。

そこは残念。


とはいえ、何気に最近少なくなった正統派のカンフー映画でしたよ。

現代のカンフー映画はこれだ!みたいな。

いいコンビでしたが、ベストキッドみたいに続編をどんどん作るのはやめて欲しいかも。

まぁ、作られたら観に行っちゃうけどな!



☆こんな人におすすめ

 ・正統派カンフー成り上がり映画好き

 ・生まれ変わりたいいじめられっ子

 ・ジャッキー!老け役も素敵!