桐野夏生さんのベストセラー小説を映画化。
「東京島」
夫婦二人での船旅の途中、嵐に遭って無人島に漂着した清子(木村多江)と夫。
さらにそこに、16人の若いフリーターの男たちが流れ着く。
事故で夫を亡くした清子はハーレムのような生活に。
さらには、密航に失敗した6人の中国人たちが加わり、島を住み分けての奇妙な共同生活が始まる。
しかし、助けはいつまでも来ず。
いつしか島を「東京島」と呼ぶようになり、島に定住しようとする男たちに対し、清子は常に島脱出への想いを強く持ち続ける‥‥。
予告で観てて、すごく楽しみにしてたんですよね。
設定が面白いですし。
ただ、物語の進むテンポが結構スローで。
「次どうなるの?で、次どうなるの?」
って、次をどんどん欲しがってしまう僕には、ちょっとじれったかったです。
欲しがりやさんだねぇ。
かと思えば、数ヶ月単位でポンポン進んだり。
時間の具合の受け取り方も難しかったです。
木村さんはさすがの存在感でした。
妖艶な感じといい、したたかなところといい、図太く強い女を好演してらっしゃいました。
ただ、設定からすると、もっとリアルにブサイクなおばさんみたいな人の方が良かったのかもと。
そんなおばさんが、あの状況だからこそ取り合われている方が愉快そうですし。
木村さんも一応、「おばさんで汚れてて」みたいな扱いではあったんですが、そこは美人女優さんですから。
元が違いますもん。ねぇ。
それにしても、男衆の一人・窪塚洋介さんが、ちょっとクセのある役をやってらっしゃったんですけど、最近映画見かけるたびにそういった役なような‥‥確かにハマッてらっしゃるんですけれども。
そっち系専門になっちゃったんでしょうか。はてさて。
ラストも、オチはついておりましたが、結局伝わってくるものがぼんやりしてたのは否めなかったです。
物語自体は非常に興味深かったので、今度小説版も読んでみようかいな。
☆こんな人におすすめ
・孤島漂流系映画好き
・逆ハーレムに憧れている
・木村多江さん!多江姉さん!