待ってたんです。この映画の公開を!
「ゴールデンスランバー」
仙台出身の首相の凱旋パレードが行われているすぐ近くで、運送屋の配達員・青柳(堺雅人)は、大学時代の友人・森田と再会していた。
しかし森田の様子がどうもおかしい。
その直後、2人の後ろで爆発音が。
なんと、首相を狙った爆発テロが起こったのだ。
なぜか森田は、青柳が犯人に仕立てられようとしていることを匂わす。
直後に、2人の警官に銃を向けられ、反射的に逃げた青柳。
全く関わり合いのないテロ事件だと思っていたのに、次々と本人の知らない証拠映像が現れ、自分を犯人にするための巧妙な計画の存在を知る。
青柳は、大学時代の友人たちに助けを求めるが、果たしてその運命は‥‥。
いや~、楽しみにしてたんですよ。この映画。
数々のヒットを飛ばしている小説家・伊坂幸太郎さんの原作を、その伊坂作品や「チーム・バチスタ」シリーズなどを見事に映像化している中村義洋監督が手がけるんですから。
しかも、主演が堺雅人さん!
この映画を、僕が観ないわけないっす。
そんなこんなで、公開2日目に行ってしまいました。(初日は時間が合わず断念)
いや~、面白かった!
さすが伊坂先生+中村監督の名タッグです。
息もつかせぬ展開で最後まで引っ張られ、随所に散りばめられた伏線がどんどん効いてくるストーリーは、さすがの一言ですね。
堺さんは、今回も熱演でございました。
気弱で優しい男が、自分が大きな陰謀に巻き込まれていることに気付き、闘うことを決意するっちゅう、素人目に見ても難しそうな役どころだったんですが。
どんな役でもピタッとハマる名優さんですな。すごいっす。
敵役(?)の香川照之さんが、これまた怪演で。
脇を支える竹内結子さん、吉岡秀隆さん、劇団ひとりさんも素敵でしたが、僕が一番気に入っちゃったのは、青柳の父役の伊東四朗さんでした。
いや~、爽快でしたよ。
そこは見てのお楽しみ。
ただ、僕はラストにちょっとモヤッと感が残ったんですが‥‥。
解決してるっちゃあしてるんですが、どんな作品でも完全解決を求めてしまう僕の性分でして。
いや、このラストはラストで素敵だったんですよ。フォローじゃないですけど。
結局、誰が何のために‥‥ああ、言えない!
まぁ、その辺の受け取り方は人それぞれっすからね。
伊坂先生、中村監督、堺さんそれぞれの次作を、僕は心待ちにしております。
再びチームを組んでいただけるなら、さらにグー!
☆こんな人におすすめ
・スリリングな逃亡劇好き
・伊坂先生作品ファン
・堺さん!抱いてってば!