バンドブーム時代が舞台と聞いたら、観るしかないっすな。


映画館を漂流中。-バンデイジ


「BANDAGE バンデイジ」

90年代、世は空前のバンドブームだった。

そのブームの中のバンドの1つ、LANDS(ランズ)のCDを聴いてファンになったアサコ(北乃きい)は、友達と共にライブへ。

うまく楽屋に忍び込んだ2人は、ボーカルのナツ(赤西仁)に気に入られ、打ち上げにも参加。

そのうち練習にも呼ばれるようになったアサコ。

そして、LANDSとアサコの運命は、大きく変わりだして行く‥‥。



まさにバンドブームの時代に高校生だった僕ですから。

その頃にまんまとバンドを始めてしまったクチですし。

ええ、吸い込まれるように観に行ってしまいましたよ。

なんか、他の世代の人が観るのとは、また違った目線で観てるのかもしれませんが、面白い面白くないよりもまず、ノスタルジックな気持ちになりましたね。

僕の親世代の人が、「ALWAYS 三丁目の夕日」を観た時はこんな気持ちだったんでしょうか?


あの時代、本当に多くのバンドが現れて、多くのスターが生まれ、ブームの終わりと共に消えて行きましたから。

その消え方も、解散だったり、分裂だったり、路線変更して失敗したりと様々で。

LANDSを見て、「あ~、こんな風になるバンド、きっといっぱいあったんやろうな~」なんて思いながら観てしまいました。


そんなわけで、物語自体は意外に淡々と進んで行くんですが、僕は結構見入ってしまいました。

でも、後半の急ぎ足感はもったいなかったな~。

なんか、「~年後」パターンを多用されてしまうと、作品から気持ちが離れていってしまうのは僕だけっすかね。


あと、監督さんのこだわりなのか、カメラを手持ちっぽくして振りまわすので、結構画面が揺れて、最前列で観てた僕はちょっと酔いそうになってしまいました。特に冒頭。

全体を通して目がしんどかったです。

あと、「クローズZEROⅡ」で、かなりの存在感を放っていた金子ノブアキさんが出ているのも、僕は楽しみにしてたんですが、思いの外、出番が少なかったのが残念でした‥‥。


個人的には、LANDS自体がもっとロック寄りの音楽ならな~なんて思ったりも。

どちら様か、今度はバンドブーム時代の、ハードロック寄りの方のバンドを主役にした映画作ったって下さい。

絶対観に行くし!



☆こんな人におすすめ

・バンドブーム時代に青春を過ごした人

・デビュー寸前のバンドマン

・赤西さん、北乃さんファン