名作「サマータイムマシンブルース」の脚本・上田誠、監督・本広克行タッグ再結成です。


映画館を漂流中。-曲がれ!スプーン


「曲がれ!スプーン」

超常現象番組のAD・桜井米(長澤まさみ)は、幼い頃から超能力の存在を信じていた。

ある日、米はディレクター命令で、視聴者の情報を基に、本物のエスパーを見つけるため全国を奔走させられるが、どれもこれもガセネタばかり。

世間がクリスマスイブで浮かれる中、最後にたどりついたのは喫茶店「カフェ・ド・念力」。

なんとここは、偶然にも本物の超能力者たちが、こっそりと集う店だったのだ。

正体をバラしたくないエスパーたちは、なんとかして米を帰らせようとするが‥‥。



「サマータイムマシンブルース」はDVDで観たんですが、かなり面白くてお気に入りの1本なんです。

そのスタッフさんが集うとあれば、観ない手はないでしょう。

でも、その期待感が大き過ぎたせいか、「サマ~」ほどのインパクトは、僕は感じられませんでした。

偉そうな言い方になって申し訳ないですが、散りばめられたパーツが、どこかしらしっくりハマりきらなかったと言いましょうか。

イブの夜にぴったりの、素敵なストーリーではあったんですけどね。


あと、ドジで天然なAD役だったせいでしょうけど、長澤さんがブリブリし過ぎてしまってまして。

いや、めっちゃかわいいんですけれども。

一回「ADさんとしてはどうなの?」と思ってしまったら、ずっとそのしゃべり方が気になっちゃって、序盤からあまりのめり込めませんでした。

あまりにもドジ過ぎることも気になりましたし。

「そんなにドジだと向いてないよ!」と思っちゃうほど。

なにより、あんなかわいい子に現場でウロウロされたら、スタッフ一同仕事に身が入らないじゃない!


エスパー役のみなさんは、小劇場界のオールスターと言えるほどの豪華キャストだそうで。

だからなのか、全体的に映画というより演劇を観ているようでした。

みなさんも、どこか演劇ちっくに演じてらっしゃいましたし。

元々、舞台で上演した作品らしいですしね。


ちょこちょこと「サマ~」のキャラが出てくるのは、ちょっと隠れキャラ的で面白かったですね。

ホームチームの与座さんとか。

与座さん!観たよ!


ヨーロッパ企画の最高傑作戯曲との呼び声も高いこの作品だそうですから。

今後もしうまく機会があったら、ぜひ舞台の方のも観させていただきたいっす。



☆こんな人におすすめ

 ・邦画コメディ好き

 ・「サマータイムマシンブルース」ファン

 ・まさみ様!長澤まさみ様~!