コリアン・ウェスタンとでも申しましょうか。 (後に分かりましたが、「キムチ・ウェスタン」と言うそうです)
「グッド・バッド・ウィアード」
混乱が続く1930年代の満州。
コソ泥のユン・テグは、大陸横断鉄道に列車強盗を仕掛け、日本軍人から謎の地図を手に入れる。
だがその時、パク・チャンイ率いるギャング団も列車を襲撃してきた。
チャンイは、テグが偶然手に入れた地図を探しに来たのだ。
そこに、偶然列車に乗り合わせていた、賞金稼ぎのパク・ドウォンも参戦。
3人は、宝の地図を巡って、激しい争奪戦を繰り広げる‥‥。
混乱期の満州が舞台なんですが、テイストは完全に西部劇のノリでした。
いや~、迫力ありましたよ。
CGをほとんど使わないリアル・アクションの連続で。
特に、馬やバイクを駆使しての荒野での銃撃戦は迫力十分でした。
あと、音楽がカッコ良い!
冒頭でガツンと来たテーマ曲(?)に、まずカマされてしまいました。
その曲はちょこちょこ使われるんですが、物語にビシッとハマッてましたね。
サントラ欲しいっす。
ちょっと登場人物が多くて、序盤は結構ゴチャッとしてまして。
僕は危うく置いて行かれそうに。
中盤になって、やっと頭の中が整理できてきました。
もうちょっとまとめてもらえたら、ありがたかったですな。
イ・ビョンホンの悪役がカッコ良いんですよ。
いつものキラー・スマイルとは全く違う、寒気のするような冷徹な笑顔や、一人だけまわりと違う、ワイシャツとスーツで馬にまたがって疾走するビョン様にシビれました。
コミカルなソン・ガンホのお芝居も楽しかったですし。
メリハリが利いてる作品ってことですな。
欲を言えば、もっともっと無茶苦茶でも良かったような。
アクションというより、登場人物たちの行動が。
もっと「そんなアホな!」と思わせて欲しかったですね。
ここまでやったんなら、さらに!という意味で。
キムチ・ウェスタン、楽しませていただきました。
興味のある方は、ぜひ映画館のスクリーンで。
こりゃあスキヤキ・ウェスタンも負けちゃいられねぇ!‥‥もうやらないっすかね?三池監督!
☆こんな人におすすめ
・リアル・アクション好き
・キムチ・ウェスタンを味見してみたい
・ビョン様抱いて!