「子ぎつねヘレン」の監督・脚本チームが再びタッグを!だそうです。


映画館を漂流中。-ぼくとママの黄色い自転車

「ぼくとママの黄色い自転車」

小学3年の大志(武井証)は、父親(阿部サダヲ)と二人暮らし。

母親(鈴木京香)はデザインの勉強のため、パリに留学している。

そんな母親から、週に一度届く手紙を、大志は楽しみにしていた。

しかし、ふとしたことから、母親はパリではなく、瀬戸内海の小豆島にいる事実を知ってしまう。

父親たちは、なぜそんなウソをつくのか?

大志は事実を確かめるため、母親からのプレゼントの黄色い自転車に乗って、愛犬アンと共に横浜から冒険の旅に出た‥‥。



子供冒険物ですね。

旅を通して大人になって行くという。

子供、子犬、旅、そして大好きなお母さん。

泣ける要素が満載です。

ただ、力技で泣かそうとさせられているような気がして、僕はちょっと苦手でした。

小学生が自転車で、前カゴに子犬を乗せてお母さんに会いに旅に出るっていう絵面は、あまりにも‥‥。

そこそこ大きい小学生の子供が、「ママ、ママ」と連呼しているのも、ちょっと‥‥はい。

そんなことを言う僕は、都会の荒波ですっかりスレちゃったんでしょうか?

スレてない40間近のおっさんもキモいですが。

まぁ、この大志君くらいの頃なんて、僕なんかはバリバリの反抗期でしたからね。

育ちの違いっすか?おほほ。

すんません、大阪の下町育ちなもんで。


ストーリー自体が結構残酷でして。

お母さんの現状を知ったあたりからラストまで、ちょっと引き気味に観てしまいました。

詳しくはもちろん書けませんが。

タイトルからは想像できませんが、意外なほど重い話ですよ。


基本的には優しい人ばかり出てくるので、観ていて暖かい気持ちにはなれる作品です。

小学校の体育館で流すのはどうでしょう?

たまに全校生徒集められて見せられるじゃないですか。なかったですか?

でも、最近のスレまくった子供たち(偏見)が、これを観てどう思うかは分かりませんが‥‥。

その反応を知りたい気もしますけど。


ちなみに僕は、小学校の時、体育館でアニメ「対馬丸」を観ました。

大戦中、民間人を運ぶ大型船が米潜水艦に撃沈される映画です。

ええ、今もガッツリ脳裏に焼き付いているくらい重かったですよ‥‥。



☆こんな人におすすめ

 ・子供冒険物好き

 ・子犬命

 ・かわいい子には旅をさせようか迷っている親御さん