なんと2時間43分の大作です。


映画館を漂流中。-セントアンナの奇跡


ニューヨークの郵便局で働く、定年間近の黒人局員・ヘクター。

彼は前科や借金などもなく、精神状態も良好な実直な男だった。

なのに、ある日突然、窓口で切手を買いに来た客を、突然ピストルで射殺してしまう。

そして家宅捜索の結果、彼の家から、長らく行方不明になっていたイタリアの貴重な彫像が発見される。

一向に犯行動機を口にしないヘクターだったが、やがて若い記者に重い口を開く。

すると、その謎の鍵は、1944年・第二次世界大戦中のイタリア・トスカーナにあった‥‥。



いや~、長かったです。

そして重く暗い。戦争物だから、そこは仕方ないですが。

冒頭にも書きましたが、2時間40分。

そんなにあるのに、中身も結構詰まってまして。

時代もちょいちょい前後する上に、登場人物も多かったので、正直置いて行かれてしまいました。

一番やらかしたと思ったのは、自分なりに一生懸命観ていたのに、結局ヘクターが一番最初に犯した殺人の動機が分からなかったことですね。

くっそ~‥‥なぜ?なんでヘクターはそんなことを?

そして、アルトゥーロって、結局は誰?

う~ん、置いてかれたな~‥‥。


戦争という異常な状況はリアルに表現されておりまして。

戦争物って、そこをしっかりしてくれないと、冷めてしまいますから。

最前線で戦う兵士たちの緊張感と、追い込まれていく心理状況に、観てるこっちも息が詰まるようでした。


出だしはものすごく面白そうだったんですけどね。インパクトがあって。

一気にグイッと物語に引きずり込まれたんですけど。

もう少し登場人物が少なくて、全体的にコンパクトだったら‥‥とにかく、僕の頭にはちょっと難しかったです。

ラストの撮り方が感動的だったので、余計にちゃんと理解したかったですね。残念っす。

戦争物好きで、なおかつ脳の柔らかさに自信のある方はどうぞ。



☆こんな人におすすめ

 ・戦争映画好き

 ・理解力抜群な人

 ・2時間40分に耐えれるお尻の持ち主