戦う女子高生!
天才的な空手のセンスを持つ女子高生・土屋圭(武田梨奈)。
圭は空手の実力を師匠に認めてもらうため、街の腕自慢たちに勝負を挑んで勝ち続けるが、師匠は認めてくれず、いまだに黒帯も許されない。
そんな時、師匠と因縁のある殺し屋集団「壊し屋」が梨奈に近づく。
里奈はそんな因縁など知らず、自分の腕を試すために、壊し屋の入門テストを受けることにする‥‥。
天才格闘少女・ジージャーの「チョコレート・ファイター」と同じ時期の上映ということで、観るしかないだろうと行ってまいりました。
空手のチャンピオンだという武田梨奈さんの立ち回りは、確かにキレがあって見応えありでした。
ハイキックの美しさはジージャーにも見劣りしなかったですよ。
ただ、作品の内容があまりにも稚拙だというか‥‥。
主役の圭は、クライマックスシーンでほぼ活躍しませんでしたし。
敵ボスのショボさは、場内が爆笑になるほどでした。
僕の中でのピークは、中盤にあった、他の女子高生集団との戦いでしたね。
あそこは迫力がありました。
でも、ミニスカートをヒラヒラさせた細身の女子高生が、実は空手の達人でパンツを見せまくって戦うという設定が、どうもオタク的に感じてしまいまして。僕はですけど。
ストーリーも含め、全体的に子供向けな印象でした。
あと、確かにアクションシーンは迫力がありましたが、全てのアクションをスローで見せ直してくれまして。本当に全ての。
正直、それが進行の妨げになってましたね。
最初は「おおっ!」と思いましたが、それを毎回やられると、「もう次行こうよ~」と思っちゃいました。
なのに、中身は1時間20分程。短い!
マジ当てのアクションが売りだそうで、ヒットしてるところのアップもスローでガンガン流してたんですが、そこは逆にまずかったのでは?
確かに当たってますが、あくまでお芝居だからKOするまでの打撃ではないですし。
そこをアップ&スローにすると、逆にマイナスではないかと思いました。
もっと言うと、観てる側はそこまで望んでないでしょうし。
本当の打撃シーンを観たいなら、それこそK-1やボクシングを見ればいいわけですから。
迫力で言うなら、かつての全日本プロレス中継名物・スーパースローは凄まじかったですよ。
映画初主演だという武田さんは、お芝居こそ少し拙かったですが、アクションは評判通りの迫力で。
ジージャーとどっちが上かとかは、格闘素人の僕には分かりませんが。
とにかく今後が期待ですね。
女子のアクションスターはなかなか出てこないですから。
志穂美悦子さん以来?
いつかスクリーンで、ジージャーとの天才少女対決を見てみたいもんです。
☆こんな人におすすめ
・強くなりたい女子たち
・少女格闘系作品好き
・空手映画マニア