僕の敬愛する西原理恵子先生の名作絵本が実写映画化です。


映画館を漂流中。-いけちゃんとぼく

小学生のよしおの横には、いつも「いけちゃん」という不思議な生き物が。

虫取りに行くときも、友達とケンカするときも、カゼで熱が出たときも、いつもよしおのそばで見守っていてくれた。

しかし、よしお以外にはいけちゃんの姿は見えないし、声も聞こえない。

やがて、よしおが大人になるにつれ、徐々に姿を現さなくなってくるいけちゃん。

はたして、いけちゃんの正体は‥‥?



いや~、持ってかれた!

涙腺持ってかれた~!

正直、あの原作をバッチリ実写にできると思ってなくて、全然期待してなかったんですよ。

もちろん、オチも知ってたわけですし。

それがまさか、こんなに泣かされるとは‥‥。


でも、個人的には「泣ける!」と銘打って宣伝し過ぎじゃないかと思いますね。

それを言い過ぎると、どうしても涙腺ハードルが上がっちゃいますから。

まぁ、僕も冒頭から連発してしまいましたが‥‥えへ。


そして中身は。

ぶっちゃけ、前半はちょっと長く感じてしまいました。

オチを知っているがゆえの横柄さで、「はよ進めてや~」とか思いながら。

でも、後半くらいから映画オリジナルのエピソードが効いてきて引き込まれ、ラストはもうホロホロと‥‥。


いけちゃんの声担当の蒼井優さん良いですね。

ちょっと甘えた感じが、いけちゃんのイメージとマッチしてました。

若いのに多才なお嬢さんです。すごいな~。

主演の深澤嵐くんも熱演でしたし。

個人的にツボだったのは、お隣の家の姉妹ですね。

おませな妹と、○○○(内緒)なお姉ちゃんには、何度も笑わされてしまいました。



これはちょっとネタバレになるんですがネタバレ注意

ラストは、原作通り本人に言わないパターンの方がよかったかな、と‥‥ええ、そこばっかりはちょっと。

それでも、涙腺を持ってかれてるんで、僕の負けなんですけどね。おほほ。

ネタバレ注意



渡辺美里さんのエンディング曲も作品に合っていて、僕の予想を良い意味で覆される素敵な仕上がりに大満足っす。

ただ、「いけちゃん」のCGがチャチに感じる人や、下衆かつ繊細な西原ワールドにハマらない人には合わないかもですよ。

あくまで、「絵本の実写化」だと思って観た方が、この作品のファンタジー感といけちゃんのキャラを受け入れやすいかと思われます。


あ!そういえば、これまた西原先生の名作「ぼくんち」の実写映画をまだ観てなかったな~‥‥よし、こっちも近々。



☆こんな人におすすめ

 ・少年の成長っぷりに涙したい人

 ・いけちゃんウチにも来い

 ・何気なく登場・西原先生ファン