「猟奇的な彼女」のチョン・ジヒョン主演作品です。
セーラー服を身にまとい、日本刀を携えた謎の少女・サヤ(チョン・ジヒョン)。
彼女は、父親の命を奪ったオニ族の首領・オニゲンを倒すため、たった一人でオニ族と戦い続けてきた。
ある日サヤは、オニ族殲滅のために作られて、彼女をバックアップしている組織・カウンシルの作戦で、米軍基地内に高校に潜入することになる‥‥。
美少女+セーラー服+日本刀という組み合わせで、一見萌え系のアニメっぽい設定(元々はアニメらしいですが、僕は観てないっす)なんですが、なんのなんの、アクションの迫力は素晴らしいもんでしたよ。
前も書きましたが、女の子主演のアクション映画は、どうしても迫力不足になりがちなんですけど、それは僕の杞憂でございました。
日本刀を片手に暴れ回るジヒョンさんは、力強く、カッコ良く、そして美しかったです。
さらに、敵役の小雪さんが、これまたすさまじいオーラを放っておりまして。
美しくも怪しく、激しさと冷酷さを兼ね備えたオニゲン役は、小雪さん以外には考えられないくらいのハマリ役でした。
妖艶美人好きは、一見の価値ありかもですよ。
いや~、こちらも美しかった。
しかし、舞台になっている現代日本が、本当に適当でして。
「キルビル」の日本のような、日本と中国と東南アジアが混じった感じの無国籍な国になっておりました。
それに、基本的に英語で物事が進んで行きますし。
ジヒョンさんも、もちろん日本語しゃべりませんし。
まぁ、それこそキルビルみたいに、カタコトでやり合われると、変なとこで笑ってしまうから別にいいんですけど。
ただ、そうなると、「無理に日本を舞台にしなくても良かったんでないかい?」という疑問が。
「オニ」「日本刀」「セーラー服」と、日本の要素満載ではあるんですが。
あまり「日本が舞台」っていうことを気にせず観た方が良かったかもですね。
あと、恐らく原作を抜粋したからなんでしょうか、どこかストーリーが薄い気がしまして。
なかなか現代の時間が進まず、過去をちょこちょこ振り返っているうちに、気付いたらクライマックスが来ていたみたいな。
僕的には、もうちょい現代の内容を濃くして欲しかったです。
ジヒョンさんのアクションが様になっていただけに、若干残念っすな。
それにしても、ジヒョンさん、小雪さんのアジアンビューティ対決は見応えがありました。
いつか2人にはさまれてウーロンハイ飲んでみたいです。一生無理か。
☆こんな人におすすめ
・美少女チャンバラアクション好き
・アジアンビューティ最高
・小雪オニになら食われてもいい