「ノー・カントリー」のコーエン兄弟が、次はまさかのコメディ映画を。


映画館を漂流中。-バーン・アフター・リーディング


CIAの機密情報が入ったCD-ROMを、勤務先のフィットネスジムで拾ったチャド(ブラッド・ピッド)とリンダ。

2人は、それを利用して一攫千金を得る計画を企てる。

その頃、元CIA諜報員のオズボーン(ジョン・マルコビッチ)は、機密情報の紛失にうろたえていた。

そんなオズボーンの妻は、財務省の連邦保安官・ハリー(ジョージ・クルーニー)と不倫中で‥‥。



いや~、もう、ごっちゃごちゃですよ。物語が。

いや、わざとなんですけど。

そういうギャグなんですな。全体が。

ギャグとはいえ、サスペンスの要素も入っているので、ちょっとスキを見せると置いてけぼりを食うから観る人は御用心を。


物語全体がブラックジョークというか、アメリカンジョークのような空気で。

なので、ハマる人とハマらない人の差は大きそうですね。

僕はそんなにハマりませんでしたが、僕の並びで観ていた、まわりの冷たい視線も顧みずガムシャラにポップコーンを食い散らかしながら観ていた白人の若者は爆笑してましたよ。

実際、アメリカ人向けのコメディかもしれないですね。


ブラピは面白かったです。

いかにも頭の悪そうな、体力だけで全てを乗り切ってきたようなおバカな若者を好演していました。

これがあの「セブン」のブラピと同一人物かと疑うほどですよ。

さすが、ハリウッドの一流どころは懐が深い!

このブラピと、CIAの偉いさんたちの会話が僕の笑っちゃいどころでした。


しかし、「ノー・カントリー」で、背筋が凍るような殺し屋を描いたコーエン兄弟が、次はこんなブラックコメディを持ってくるとは。

次はどうしますか?御兄弟!



☆こんな人におすすめ

 ・ギャグ感覚がアメリカ人

 ・コーエン兄弟ファン

 ・おバカなブラピを確認したい