「フィッシュストーリー」とは、ホラ話のことだそうな。
「アヒルと鴨のコインロッカー」の、監督・中村義洋、原作・伊坂幸太郎コンビ再びです。
2012年、地球に彗星が衝突するまで、あと5時間。
それは、人類の滅亡を意味していた。
みんなが避難する中、なぜか開いている小さなレコード店が。
その店内では、ピストルズよりも早くパンクでデビューした「逆鱗」というバンドの「FISH STORY」が流れていた。
1982年、気弱な大学生は、その曲をカーステレオの中で聴いていた。
2009年、とある女子高生は、修学旅行のフェリーの中で、シージャック事件に巻き込まれる。
他にも、いくつかの時代でいろんな事件が巻き起こる。
一見バラバラに見えるその出来事たち。
そこに一体何のつながりがあるんだろうか‥‥?
ネタバレになるので言えませんが、ラスト5分はかなり見応えありです。
そこのための2時間ですから。
よくできた脚本ですよ。
「アヒルと鴨のコインロッカー」でも、相当裏切られました(良い意味で)が、この作品もきてますね。
「アヒルと鴨~」が、普通に作っていたパズルなのに、途中で上下逆だと気付かされた作品だとすると、「フィッシュ~」は、最後の1ピースをはめた時にやっと全体像が理解できる作品ですね。
この例え、どうっすか?だめ?
とにかく、ハマる人はハマるんじゃないでしょうか。
何気に、劇中の「フィッシュストーリー」も、耳に残る良い歌で。
その曲が中心に進んで行くので、さらに印象深くなりましたね。
あやうくサントラ買うところでした。
いや、買ってもいいんですけど。予算の都合。おほほ。
ただ、中盤以降ちょっと中だるみだったような気も。
最初は興味津々で観てたんですが、ちょこちょこと良いところで場面が変わるし、それを何回もやられるから後半は疲れてくるというか。
まあ、それもラストのスッキリ感でチャラにはなりましたが。
新宿ではやってなかったので、渋谷に観に行ったんですが、そんなに話題になってないですよね?
この時期にやっている映画の中では、結構上位で見応えがあったんですけど。
映画商売って難しいですな‥‥。
☆こんな人におすすめ
・パズル系ストーリー映画好き
・ラストの爽快感好き
・多部未華子ちゃんは顔小さいな~