あの名作マンガを、「おくりびと」の滝田洋二郎監督が実写映画化です。
天才釣り少年・三平は、釣竿作りの名人の祖父・一平と二人暮らし。
夏休みに入って連日釣りを楽しんでいる中、アメリカで活躍するバスプロの魚紳さんと出会い、さらに釣り漬けの毎日に。
そんなある日、魚紳さんから不思議な話を聞く。
「地図にも載らない夜泣谷というところに岩魚の天国があり、そこには巨大な岩魚『夜泣谷の怪物』が棲んでいるらしい」
その話に胸を躍らせる三平なのでした‥‥。
全体的におとなしい印象の作品でした。
そう思うと、「おくりびと」も印象としては地味だったんですよね。後からじんわり胸に来ましたけど。
この作品もただの釣り映画かと思いきや、きっちり家族愛が盛り込まれております。
ただ、それでもちょっとおとなし過ぎな気はしましたね。
秋田(だったはず)の風景がきれいですし、の~んびり観るにはいいかもですけどね。
アニメの実写化って難しいですな。
どうしても原作のマンガやアニメと比べてしまいますから。
僕は、子供の頃に見たアニメ版三平の声優・野沢雅子さん(悟空でおなじみ)の、「ひゃっほ~!」という、甲高いシャウトのイメージが強くてですね。
主演の須賀君は、見た目は良い感じなものの、意外に声が低くて、僕の耳が慣れるまでちょっと違和感を感じてしまいました。
まぁ、そこは僕の思い出が悪いんですけど。
いや、思い出に罪はないよ!
もちろん、お芝居は良かったんですよ。
自然児な三平の雰囲気が溢れ出ておりました。
それ以外の部分に関して言えば、僕は原作を子供の頃に多少読んだくらいですし、そこまで詳細にイメージが残っていないので、特に違和感なく観れましたよ。
ただ、肝心の「魚」が‥‥。
そこをCGにするのは仕方がないとしても、ねぇ。
かなりキレイに作ってはあったんですが、やっぱりCGはCGなんですよね。どうしても。
そこを言うのは野暮な気もするんですけど、僕は気になっちゃったもんで。はい。
もちろん、最後は夜泣谷の怪物との戦いになるんですが、これは必見かもしれませんよ。
僕は爆笑してしまいました。
爆笑って!
いや、バカにしてるんじゃないですよ。
最初からこのテンションで振り切ってくれてたら、僕はかなり好きになってたかもしれませんね。この作品。
なんてったって、あの「釣りキチ三平」なんですから。
どうせなら、この時期じゃなくて、夏休みに見たかったです。
だったら、調子に乗って竿なんか買って川に行ったかもですよ。影響されやすい僕は。
ただ、エサのウニョウニョした虫が触れませんけどね‥‥意外に都会っ子なんすよ。ほほほ。
しかし、ついに「釣りキチ三平」も実写映画化ですか。
ここはいっちょ、「ダッシュ勝平」や、「包丁人味平」も実写でやっちゃいますか?
「平」つながりで。
「ノンストップ恭兵」なんてのもあるよ!
あ、こっちは「兵」か‥‥。
☆こんな人におすすめ
・釣りキチ
・田舎の風景好き
・最後の対決をこの目で見届けたい!