なんと、237分の超大作です。237分ってキミ!


映画館を漂流中。-愛のむきだし


幼い頃に母を亡くしたユウ(西島隆弘)は、教会の神父である父と穏やかな二人暮らし。

しかし父は、妖艶な熟女・サオリと出会い、別れてから態度が豹変。

毎日のように教会で、ユウに懺悔を強要するようになる。

ユウは父を満足させようと、懺悔をするために悪事に手を染めて行き、行きついた先がスカートの中の盗撮。

そんな毎日が続いたある日、ユウは理想とする女性・マリア様に似た女子高生・ヨーコ(満島ひかり)と出会う。

そこに、怪しいカルト教団もからんできて、物語はとんでもない展開に‥‥。



とにかく長いっす!約4時間。

でも心配御無用。

ちゃんと10分のトイレ休憩付きです。どんな映画だ。

「飽きるわ!」と思ったあなた。

意外とそんなことはなかったですよ。

僕もお尻のスタミナは無いほうなんですけど、内容が濃かったので、最後まできっちり観れました。


ストーリーはまさに、「むきだしの愛」でしたね。

タイトルは「愛のむきだし」ですけど。

パンチラだの盗撮だの勃起だの、下世話なテイスト満載の作品ですが、それらを利用してこの純愛の激しさを引き立たせていたのではないかと、僕なりに解釈してみましたが。


若手の役者さんたちも多数出演してらっしゃって、みなさん好演でしたが、中でもMVPはヒロインの満島ひかりさんではないでしょうか。

見るからにアイドル然とした顔立ちで、華奢な体の満島さんが、ケンカアクションからパンチラからレズシーンまで、文字通り体当たりの演技で奮闘してらっしゃいまして。

線が細いのにアクションシーンもさまになってましたし、その辺の名のある女優さんより(誰ってことないんですけど)僕的にはかなり好印象でございました。

次作も期待しちゃいましょう。


でも、内容が濃かったとはいえ、4時間必要だったかと聞かれると疑問だったりもして。

ちょっと実験的な意味合いもあったのかもですね。

長編の映画というよりは、全5話くらいのテレビドラマを一気に観た気分に近かったです。


まぁ、前後編に分けられて上映されるより、よっぽど良かったですけどね。

ちなみに、大人2,500円。

僕は前売券を買ったので2,000円。

ちょっと割高ですけど、中途半端に分けられるより、こっちのがよっぽどいいよ!

その辺、どうなんだい?「20世紀少年」「レッドクリフ」「ライラの冒険」その他の、続編の公開が控えるみなさんよう!ようようYO!


おお!語尾がヒップホップ!



☆こんな人におすすめ

 ・お尻スタミナに自信がある人

 ・満島ひかりさんに期待

 ・ワンポイント出演・板尾さんファン