「ララピポ」→「ア・ロット・オブ・ピープル」を良い発音で言うとこうなるそうです。


映画館を漂流中。-ララピポ


風俗嬢のスカウトマンの栗野(成宮寛貴)。

その階下に住む、デブで売れないライターの杉山。

風俗の世界に落ちていくOL。

声優志望のデブ専AV女優。

ゴミ屋敷に住む淫乱主婦。

カラオケ店で働くSFオタクの青年。

このいずれ劣らぬダメ人間たちの人生が、都会の底辺で交錯する‥‥。



のっけから下ネタ満載でしたが、グロくないので楽しめましたね。

内容はかなり下寄りなんですが、表現があまりエロくなくて。

いや、僕も決してエロは嫌いではないんですが。

小気味の良いギャグが心地よかったです。


キャストがまた絶妙で。

成宮さんのスカウトマンなんて絶品でしたね。

あの男前の成宮さんが、軽薄かつ非情な役柄のキャラを好演してらっしゃいました。

他にも濱田マリさんの淫乱熟女も爆笑もので。

主要なキャラのみなさんは、全員ハマり役だと思いました。素晴らしいっす。


でも、もうちょっと全員の人生が深くからんでくれて欲しかったような。

深くからんでた部分もあるんですが、だからこそ逆に浅い部分が物足りなくて。

それぞれのキャラが面白かったので、ちょっともったいなく感じましたね。ストーリー的に。


監督の宮野雅之さんは、これが長編デビューだそうですので、次回作にもぜひ期待しちゃいましょう。



☆こんな人におすすめ

 ・おバカ下ネタ映画で笑いたい

 ・都会でもがいている人たち

 ・森三中・村上さんの、噂の初ベッドシーンはこの映画!