人気アメコミヒーロー物の第2作です。


映画館を漂流中。-ヘルボーイ・ゴールデンアーミー


大戦中のナチスの実験により、この世に現れた地獄生まれの子・ヘルボーイ。

神秘学の専門家・ブルッテンホルム博士に、愛情をもって育てられて大人になった(前作参照)。

今は極秘機関・超常現象捜査局のエージェントとして働くヘルボーイ。

ある夜、NYのオークション会場が謎の怪物に襲撃される。

ヘルボーイと仲間たちは、なんとかこれを撃退するが、隠し続けていた姿を人前にさらしてしまう。

その頃、闇の世界の王子・ヌアダは、人類を滅亡させるため、伝説の黄金戦士部隊「ゴールデン・アーミー」の復活を目論んで、密かに行動を開始していた‥‥。



この作品を観るために、ちゃんと前作をDVDで予習してから行きました。

今作を観る予定で前作を観ていない人は、その方がいいですよ。

ヘルボーイ出生の秘密や、仲間たちとの関係なんかのおさらいは、ほぼ無かったですから。


そんな今作は、前作とほぼテイストは同じでしたね。

ヘルボーイの奇異なキャラと、分かりやすいストーリーと。

顔は怖いが気は優しく、口は悪いが人情に厚いヘルボーイの魅力は、十分出ていたんじゃないでしょうか。

僕は結構好きなんですよね。無骨で大ざっぱだけど、シャイで憎めない感じが。

エイブやリズなど、仲間たちの成長も頼もしかったですし。

新しい仲間も、鬱陶しいけど笑えましたよ。


映像的にも、「パンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロ監督らしく、キレイとキモイの絶妙な間のキャラがいろいろ出てきて、ギレルモさんの世界観はバッチリ堪能できるのではないでしょうか。


ただ、良い意味でも悪い意味でも、アメコミヒーロー物の枠に収まっていた気がしますね。

それ系が好きな人は、逆にそっちの方が楽しめるんでしょうけど。

正直、僕は、「ダークナイト」を観て以来、その枠をドーンと突き抜ける作品を期待しちゃうんですよね。

そういう意味では、やはり物足りなさは感じました。

もちろん、僕の勝手な意見なんですけど。


せめて、前作のような、ヘルボーイが善と悪の狭間で揺れるようなシーンは欲しかったですね。

そこがあってこそのヘルボーイだと思うんですけど。

しかし、ヘルボーイって、強いのか弱いのか、本当に謎ですな‥‥。


この作品は、まだまだ続編がありそうですね。

期待しております。



☆こんな人におすすめ

 ・アメコミヒーロー物ファン

 ・こわもてマッチョフェチ

 ・ギレルモ・デル・トロ監督のキモかわキャラ好き