人気マンガの実写映画化ですね。
渋谷系のポップなミュージシャンに憧れて上京してきた、気弱で心優しい青年・根岸崇一(松山ケンイチ)は、たまたまオーディションを受けた所属事務所の社長に、悪魔系デスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ(DMC)」のギターボーカル「ヨハネ・クラウザーⅡ世」に仕立て上げられてしまいます。
もちろん嫌がる崇一ですが、自分の意志とは裏腹に、DMCの人気は急上昇。
クラウザーは一躍メタル界のカリスマに。
そうなるにつれ、崇一の苦悩は日に日に大きくなって行くのでした‥‥。
原作は1巻をチラ見したくらいで、ほぼ前知識なし状態で観ました。
お察しのように、崇一の普段のヘタレさと、クラウザーの過激さのギャップがマンガチックに出ていて面白かったですよ。
松山さんは器用な方ですね。コミカルなクラウザーから、シリアスなLまで。
偶然にも、どっちもマンガ発のキャラですけど。
ただのギャグ映画かと思いきや、実家の家族とのハートフルなシーンもあったりして。
あと、忘れちゃいけないのが、「デスメタルの帝王」役でジーン・シモンズが出てるんですよ。KISSの。
もう60才にもなろうかというのに、さすがの存在感でカッコ良かったです。
でも、あまりにまわりのみんなが「面白かった!」というので、自分の中のハードルが上がってしまったのでしょうか、僕は少~し物足りなかったような。
あまりにマンガ的過ぎたというか。
DMC信者の人たちとか、心酔しているというよりかは、バカにしてるかのように見えたりもしたので。
あと、もっとスルッと物語に入れるように、気弱な崇一が、なぜメイクをすると人が変わったようにカリスマ性を発揮するのかっていう、説明とかサブストーリーが欲しかったですね。僕は。
それでも、ヘタな邦画観ちゃうよりは全然楽しめる作品でしたよ。
カップルや友達同士でワイワイ観に行くにはいいかもです。
あ、上映中はお静かに!っす。
☆こんな人におすすめ
・サクッと笑いたい
・加藤ローサかわいい
・ジーン・シモンズしぶい