まったり系の映画ですね。

最近好きなんです。堺雅人さん。

「アフタースクール」で「おおっ」と思って、「クライマーズハイ」で、「ややっ」と思い、この「ジャージの二人」で「ほほ~」と思いました。ええ、思いました。


仕事を辞めたばかりの30才過ぎの息子(堺雅人)が、グラビアカメラマンの父(鮎川誠)に誘われ、北軽井沢にある古びた山荘で夏休みを過ごします。

山荘には、亡き祖母が集めていた、古着のジャージがどっさり。

そのジャージを着て、ゆったりと過ごす二人。

しかし、その二人は、あまり表には出しませんが、お互いにすこしずつ悩みを抱えていました。

その二人を中心に、山荘を訪れる人たちや、近所に住む不思議なおばさんとの交流を描いた作品です。



なんかねぇ、いいですよ。

二人の間で余計な会話はなく、ボソリ、ボソリとしゃべるんですけど、なんかクスクス笑えちゃうんです。

特に鮎川さんは良いですね。

僕はシーナ&ロケッツのギタリストとしての、いかつい顔しか知らなかたので。

ボソボソとしゃべる、繊細な一言一言に笑わされてしまいました。


全体的にはゆるい空気で、大きな事件は何も起こらないし、二人も本当に何もしやがらないんです。

でも、最後まで観て、それぞれが少しだけ前に進んだのを確認し、なんかホンワカした気持ちになりました。


空気感としては、「めがね」を観た時の感覚に近かったような。

「海」の「めがね」、「山」の「ジャージ」。


多分、学生時代に観てたら、つまんないと思ったでしょうね。ヤマがないし。

こういう映画をまったりと観れるようになりました。

大人になったもんだ。どうも、36才です。



☆こんな人におすすめ

 ・まったりしたい人

 ・ロックンローラー鮎川に笑わされたい

 ・ジャージマニア