ちょっと期待し過ぎてしまったかな~、というのが率直な感想です。
「シンクロ」 「ジャズ」 「フラダンス」 「そして次は・・・合唱!」
という予告CMを見たもんで、てっきりその流れの作品かと思ったら、ちょいと趣向が違いましたね。
いや、若い子が集団で頑張る!という意味では同じかもしれませんが。
ウォーターボーイズはまだちゃんと観ていませんが、スウィングガールズとフラガールは公開当時にバッチリ劇場で観て楽しみましたし、フラガールにいたっては、僕が1人映画にハマるきっかけとなった作品の1つですから。
そこを前振りで出されてしまうと、どうしても期待値が上がってしまうようです。僕の中で。
大きく違うなと思ったのは、前の3作品は、ほぼ0だったところから手探りで作り上げ、みんなで成功を勝ち取る!というサクセスストーリーなのですが、この映画の合唱部は、ハナから全国大会常連の強豪校でして。
夏帆さん演じる主役の荻野さんも、最初から自他共に認める天才と称されていて、ようは彼女の挫折と、そこからの立ち直り→ステップアップが物語の中心なんです。
つまり、集団というより、個人を描いているんですよね。
そういう意味で、ちょっと期待と違ったというか。
それと、「笑わせよう」、「最後に感動させよう」というのが、強く表れ過ぎていたような気がします。
そのせいかもしれませんが、オーラスの大合唱は、あまりグッと来ませんでしたね。
途中で出てきた、ガレッジセールのゴリさん演じる権藤率いる、不良合唱グループの「15の夜」の方が、僕は感動しました。
いや~、あそこは名シーンですよ。
そんなこんなで、そういう偏見抜きで観に行けば、僕ももっと楽しめたのではないかと、今になって少し後悔しております。
映画は期待せずに観に行くのが一番ですな。
でも、最近はどの映画の予告編も面白そうに作ってあるから、期待しないのは難しいっす‥‥。
☆こんな人におすすめ
・人気急上昇中・夏帆ファン
・現役合唱部のみなさん
・主題歌に出演と大活躍・ゴスペラーズファン