タイトルの通り、主役は死神です。
死神といえば、「デスノート」や「死神くん」(知ってる?)が有名ですが、この作品の死神の仕事は、そのどちらともちょいと違います。
不慮の死が近い人に、普通の人間を装って接触し、その人の死を「実行」するか、「見送り」にするか、判定するのが仕事です。
1985年、2007年、2028年の3つの時代をまたがって死神が現れるのですが、そこの時代背景の線引きが分かりにくかったですね。
細かいことになっちゃいますが、85年当時はCD屋じゃなくてレコード屋全盛だったんじゃないかとか、2028年にしても、精巧なアンドロイド(?)が出てきた以外、07年とそんなに、というか全然差が付けられていませんでしたし。
金城さんの死神が、あまりに無知(もちろん役の上で)なのも気になりました。
仕事柄、時代時代のことをちゃんと知っておかなきゃマズいでしょうよ。
ただ、そういうちょっとボーッとしていて、敵意のない雰囲気がキャラなんだと思えば、金城さんはピッタリとハマッておりました。
ストーリー的にも、途中結構退屈でしたね。
ただ、最後で、3つの時代のつながりの意味が分かった時は、結構グッときましたよ。
ラストシーンは好きです。
終わってみれば、癒し系の作品でした。
しかし、そんな死神が自分のところに来たら嫌ですよね。
もし来たら、延命を懇願してみましょう。
「神様もう少しだけ」。なんつって。
☆こんな人におすすめ
・6年ぶり邦画主演・金城武ファン
・大きい黒い犬好き
・死神マニア